2013年7月15日月曜日

ASローマ新加入選手:メディ・ベナティア(26)

7月14日(日)日本時間午前4時41分

ASローマ公式HPよりメディ・ベナティア(26)の来季加入が正式に発表されました。

13/14トーレニングウェアのベナティア

契約詳細

移籍金額:€1350万

※契約詳細の中身にローマ側より保有権半分譲渡の項目
FWニコラス・ロペス(19)共同保有権250万€譲渡
MFヴァレリオ・ヴェッレ(19)共同保有権100€譲渡

年俸金額:€90万以上?

契約年数:2018年6月30日まで(5年契約)
契約区分:完全移籍


このような条件でまとめられているとされています。


Medhi Benatia/المهدي بنعطية
(メディ・ベナティア)

ベナティア

















   国籍:フランス/モロッコ


   出生:フランス・エソンヌ県エヴリー


生年月日:1987年4月17日(26歳)


前所属先:ウディネーゼ・カルチョ


起用箇所:DF(CB)

 利き足:右足


要所となる特徴

・最終ラインよりも前での果敢なプレッシング

・ボールインターセプト能力の高さ

・リトリートよりもフォアチェックを得意とするような動き

□ 獲得した背景

トレーニング中
















●選手について

モロッコ系移民のフランス人。フランスが国家プロジェクトとして国内の有望若手を育成する「クレールフォンテーヌ国立研究所」より輩出された選手の1人でも有名な彼。

クレールフォンテーヌを卒業後、ギャガンの下部組織を経て、トゥールFCやクレルモン・フット等のフランスのクラブで活躍。フランス方面で5年間の活躍をした後、10/11シーズンにセリエA ウディネーゼ・カルチョに移籍を果たします。

そして10/11、11/12シーズンの2シーズンを通し、セリエA内において大きく飛躍しそして活躍。
11/12シーズンが終わった当初、イタリア各地からの評価は「セリエA 最高のDFの1人」と称されるまでの実力者へと成長をしました。

そんな中、昨シーズンのプレシーズン期間中に怪我による戦線離脱が決定。
そして12月中旬まで回復→再発→回復の繰り返しをした事により、事実上約5ヶ月間長期離脱を強いられる事に。

12月以降はカンピオナート後半戦をこなし、12/13シーズンはリーグ戦19試合出場となりました。


●市場の動向

セリエA内での実績と活躍が認められ、昨シーズンの夏のメルカート市場においては移籍市場を賑わせる人物の一人にもなっていました。

残留後、不運にも昨シーズン怪我より約半シーズン分の出場機会が無かったベナティア。
リーグ後半戦からは怪我より復調しつつ、今年の春頃にはイングランド方面のクラブ何チームかからは再び実際に獲得に向けた話等があったようですが、国内で活躍をしていく事が彼にとって優先事項だったという事が、2013年7月14日の会見で明らかになりました。

ルディ・ガルシアが就任するよりも前の5月、彼を監督としてローマで就任させようと考えていたワルテル・サバティーニSDは、ルディ・ガルシアが構築するで有ろうDFラインのメンバーとして同じフランス語を扱え、セリエA内において信頼できる実力を持った選手としてベナティアを敢えて事前に確保しようとしていたという話も有ります。

そんな中彼のローマ行きの話は今年の5月末頃より浮上し始めました。
実際にはクラブ間での基本合意締結は6月中旬には概ね決定をしていましたが、ローマ側よりウディネーゼへ保有権を譲渡する2選手の契約詳細を詰めるのに時間がかかったという事と、その譲渡する選手の中でもフランチェスコ・グイドリン自らが獲得を望んだと言われるニコラス・ロペス(19)の代理人とウディネーゼ ポッツォ会長との間で、慎重な話し合いが行われたが故という点も有るようです。

そして2013年7月14日(日)日本時間午前4時41分。
FIFA U-20 ワールドカップ決勝戦「u-20フランス×U-20ウルグアイ」においてウルグアイ代表として出場していたニコラス・ロペス。できる限り移籍の正式決定が決勝戦に何かしらの影響が与えられないよう、ローマ側は試合が開始された後に公式HPよりメディ・ベナティアの獲得を正式に発表しました。


●これからローマで

背番号17番に決定!























先日のティン・イェドヴァイ(17)の獲得に続き、正式に彼の獲得が決定しました。

セリエA内での高い実績と評価を持つ、まさに「実力者」です。

確実に計算できる選手として、彼はルディ・ガルシア政権のDFラインにて非常に高確率でファーストチョイスに選ばれる事になると考えても良いでしょう。

7月15日現在、同じく現在ローマのDFで有る マルキーニョス(18)の去就が騒がれる中、マルキーニョスが仮に放出される事になった時、今以上にロマニスタからのベナティアに対するディフェンダーとしての期待と願望は更に高まる事になりそうです。


7月15日現在、12日より行われているローマサマーキャンプの練習に現在も参加中です。
14日に行われた会見においてベナティアはこのように意気込んでいます。(部分的抜粋)


「私は勝つためにローマに来た。」


「私達にとって、相手を信頼する事が必要で有り、私は私のチームの為に最善を与えたいと思うディフェンダーで有ると思っています。」

-対戦相手について尋ねられて

「イブラヒモビッチがいないよね。身内の中ならオズヴァルドは偉大な素質を持ったストライカーで、トッティは明らかに一人でゲームを変える方法を知っている完全なストライカーだ。だけれでも私は誰も恐れていないよ。」


記者会見中のコメントの中でも、非常にコメントとして頼りがいのある部分だけを抜粋してみました。
抜粋部分はコメントの10%程なのですが、その他にも非常に力強い言葉を残しています。



では最後にベナティアのプレー動画をリンク先に張らせていただき、もうご存知の方も沢山いらっしゃるとは思いますが、是非改めて彼のプレーを見ていただければなと思います。




そして今シーズン、ローマのDFラインの中核を担う彼に最高の敬意と期待を送りたいと思います。

Forza!Benatia!
Forza!Roma!