先日1月22日
ローマ公式ツイッターアカウントより
「ヴァシリス・トロシディスの獲得について合意に達した。選手は同意し、メディカルチェックを残すのみである。」(一部意訳)というような内容のツイートがなされ、正式なクラブメディアより公式発表がされました。
契約詳細は公式には正式に発表されていませんが
移籍金額:€40万
年棒金額:€250万
契約年数 :2015年6月30日まで
移籍区分 :完全移籍
このような条件でまとめられているとされています。
Vasilis Torosidis/ΒασίλειοςΤοροσίδης
(ヴァシリス・トロシディス)
トロシディス |
国籍:ギリシャ人
生まれ:ギリシャ共和国クサンシ県
生年月日:1985年6月10日(現在27歳)
前所属先:オリンピアコスFC
役職:DF(右サイドバック)
オリンピアコスで約6年間のキャリアを経て、ギリシャのスーパースターが今回冬のメルカート期間中にローマの新たなジャッロロッソの一員として加入する事が正式に決定しました。
ナショナルキャリアでは現在ギリシャ代表の選手。
記憶新しいEURO2012でも右サイドバックとして出場しており、ギリシャ代表ではもはや右サイドのお馴染の顔となっています。
簡単な特徴
●超攻撃型のSB
●セットプレーなどの攻撃参加をとにかく積極的に行う
●得点感覚の有るヘディング
●ミドルシュートを汎用的に使う
●SBというポジションにも関わらず、前線に居る機会が有る時はFWのような身のこなしのポジショニングを行う
簡単に挙げてみましたがこのような感じになっております。
獲得の背景
代表仕様:カッセよりデロッシに似てると思った私は大敗北 |
とにかく攻撃的なサイドバックです。
個人的には間違い無く現在のゼーマンのサイドバック攻撃戦術にフィットする選手と考えても良いと思います。
現在は右サイドバックの位置に夏に獲得したイバン・ピリスがレギュラーの座として居ますが、ゼーマン政権になった直後は、本来の右サイドバックの筆頭補強候補はまさにこのトロシディスでした。
ローマファンの間からも彼の獲得に対する声は大きく、夏のサイドバック補強は
彼の話題が現地でも一時期持ち切りとなっていました。
2012年6月の時点でトロシディスの契約年数は残り1年という事から、ローマは200万~300万€での獲得を試みましたが、対するオリンピアコス側は350万~550万€での獲得を望みました。
グレコなどを同クラブへ夏に放出した事から、クラブ間としても移籍の話は濃厚とされていました。
しかし結果的に金銭面の折り合いがつかずに破談(今となっては破談だったかは分かりませんが)となり、ローマはサンパウロから、低価格の100万€でイバン・ピリスをローン獲得する選択をしました。
シーズンが開幕し、最初は適応しなかったものの急速な右肩上がりを続けているイバン・ピリス。
ハードワークを科すゼーマンサッカーにおいて、事実上ほぼ戦力外の位置に近いであろう、ミッドフィルダー兼サイドバックの「ロドリゴ・タッデイ」は即戦力として見なされておらず、コッパ・イタリアなどのカップ戦でもイバン・ピリスが常時右サイドバックの位置にレギュラーとして試合に出続けるような現状と今はなっています。
それと同時に、開幕直後から懸念されていた「イバン・ピリスの代わりの右サイドバックが居ない」という事態に陥ってしまいました。
ピリス自体も信頼を急速に勝ち取っていってるものの、絶対的な安定感が無い事に加えて、怪我面、疲労面、戦術面、コンディション面という様々な要素を考慮した結果、やはりローテーション要員兼レギュラーの座を任せれるような右サイドバックの補強は今冬メルカートの急務でした。
そこで今回の冬のメルカート期間はフロント側も右サイドバックの補強を第一に掲げ、様々なサイドバックの選手の名前が挙がってきた中、見事無事に彼の獲得に成功という事になりました。
契約年数が残り半年の事もあってか、移籍金額は€50万と破格な安さでの額。
- 経験豊富な代表キャリア
- 国際試合経験の豊富さ
- オリンピアコスでのキャプテン経験
- ギリシャ・スーパー・リーグでも1、2を争う屈指のサイドバック
これらの事を考えただけでも大変お買い得なお買い物となっています。
トロシディスの代理人曰く、当初はフラム行きが濃厚とされていたみたいですが、そのフラムからオリンピアコスへのオファー内容をローマが上回った事から、クラブ間での合意締結に至ったとされています。
グレ子 |
しかし夏には金銭面の合意では達しなかった事を考えると、そこには同時に夏にオリンピアコスへ移籍した元ローマの選手 レアンドロ・ゴレコ のクラブ内での活躍が大きいのかもしれません。
少なくとも私はこの移籍には彼がクラブ内で築き上げたものに対する、オリンピアコス側の少なからずの気持ちだと信じたいものです。
さて、1月23日現在残すは彼のメディカルチェックと、正式にジャッロロッソのユニフォームに袖を通す儀を果たすのみとなっています。
そして、とにかく熱い魂を燃やす男の匂いがとてもします。
カフー・シシーニョ・カッセッティ・ロージ などの代々ローマ攻撃的右サイドバックの系譜を引き続くであろう彼の活躍に大きく期待したいものです。
更には同胞のタクシディスの良きパートナーとして、良き先輩として、良き友人として、是非彼を素敵な選手に導いて欲しいものですね。
最後にトロシディスのプレー動画をリンク先に張らせていただき、もうご存知の方も沢山いらっしゃるとは思いますが、是非皆様に彼という選手のプレーを実際の目で見ていただければなと思います。
1月23日19時40分 以上
追記(1月24日)
ステファの・オカカの35番を継承 |
トロシディスがチームのメンバーと合流。
同時にユニフォームと背番号のお披露目となりました。
背番号は「35」となります。
早くプレーを観たくてワクワクしますね!
期待大です。