2015年7月31日金曜日

15/16シーズン ☆☆ASローマ補強 第二弾 GK ヴォイチェフ・シュチェスニー★★


オーストラリア→インドネシアでの興業遠征を終え、チームは無事イタリアへ戻って来ました。

各チームが新加入の選手を加え、シーズン開幕に向けてチーム造りに勤しむ中、ローマの移籍市場の動向としては、
7月29日現在までで新規で獲得した選手1人だけというお世辞にも補強が順調とは言えない事態を招いていました。

さてそんな中、ようやく今夏の補強第二弾となる選手が新加入として加わる事になりました。


□ASローマ15/16シーズン夏の補強

☆ ヴォイチェフ・スチェスニー ★

アーセナル時代



























●選手詳細

・国籍    ポーランド

・出生    ワルシャワ

・生年月日 1990年4月18日(25歳)

・前所属先 アーセナルFC(イングランド1部)

・起用箇所 ゴールキーパー

・利き足   右足


●昨ーズンの成績

・プレミアリーグ

出場数:17試合/失点数:21点/CS達成試合数:3試合

・FAカップ

出場数:5試合/失点数:4点/CS達成試合数:2試合

・チャンピオンズリーグ

出場数:6試合/失点数:6点/CS達成試合数:3試合

・コミュニティーシールド

出場数:1試合/失点数:0点/CS達成試合数:1試合

・シーズン総スタッツ

出場数:29試合/失点数:31点/CS達成試合数:9試合


●選手の特徴

・空中戦、キャッチング、パンチングを得意とする

・足元の上手さから出される正確なフィード


●契約詳細

・アーセナルFCより、1年間のレンタル移籍で獲得(契約期間:2016年6月30日まで)

・買取りオプション無し



□これからローマで求められる事
契約前 トリゴリア内オフィスにて


















~迫るGK世代交代問題・安定したGK体制の確立を目指して~

現在25歳という若さでありながら、プレミアリーグでは4シーズンの間、正GKとしてその座を任されていました。
昨季の後半は喫煙問題などのスキャンダルの影響で出場機会数が限られたものとなっていたそうです。
そして今夏、ペトロ・チェフがアーセナルへ移籍をした事による玉突きでの移動となりました。

現在ローマではGKの高齢化問題が懸念問題となっています。

2シーズン連続で絶対的な活躍をしているモルガン・デサンクティスは、年齢による体力的な問題、そしていつ落ちるか分からないパフォーマンスが不安視される立場にあります。

昨季は(モルガン・デサンクティス / ボグダン・ロボンツ / ルーカス・スコルプスキー/ )
三人体制でシーズンを戦おうとしていましたが、大きな舞台で経験を積んだ事のないスコルプスキーはまだまだ役不足という結果に終わってしまい、高齢のデサンクティスとロボンツに大きな負荷をかける結果となってしまいました。

そこでローマは昨季のマーケットより、数シーズンに渡ってGKに立場を任せる事のできる人材探しに徹していました。

今となってはペトロ・チェフはアーセナルへ移籍をしてしまいましたが、夏のマーケットが始まる前までは、ローマも彼を獲得の第一候補として考えていました。

結果的に押し出される形でシュチェスニーを獲得する事になりましたが、ローマとしては欧州カップ戦とリーグ戦のどちらを二足の草鞋に対応する為に、経験あるGKの獲得が必要視されていました。



□シュチェスニーへ期待できる事とは何か?


ジムキャリー主演の映画「YES MAN」の表紙にそっくりである

















個人的な見解になりますが、私は3つのポイントにあると思っています

  1.  経験
イングランドと欧州カップ戦を、4シーズンの間、アーセナルの正GKとして任せられて戦い抜いた実績と経験は大変貴重なものだという事

   2.  年齢

GKで25歳という年齢は若いという事。
買取りオプションは付いていないものの、年齢から考慮するとポテンシャルは非常に高い。
今後の活躍では後継者と成り得る"かも"しれない存在になれる可能性があるという事。

(無論、今季の活躍次第では買取りに動くと考えられる)

 3.  国籍・成長環境 

左ロボンツ、真ん中デサンクティス、右スコルプスキー

























個人的にはここが一番、シュチェスニーにとってローマで成功できそうな匂いを感じる部分である。

ローマにとってもシュチェスニーを育成していくには容易な環境だという事。

デサンクティスは言うまでも無く、イタリアGK界のレジェンドの一人。
数多くの経験とイタリアでGKをやっていく術を全て知っている人物である。
そして彼もまた気さくでユーモアが有り、英語も堪能に使う事ができる。


現在サードGKのロボンツは、シュチェスニーと同じ東欧圏のルーマニア出身。
英語以外にも様々な言葉を扱う事ができ、そして面倒見も大変良い選手である。
いつも他の国からやってきたGKのコミュニケーションの疎通を担当するのは、自然と彼である。
昨季ローマでセカンドGKとして経験を積んだ、スコルプスキーは今季エンポリへレンタル移籍。
しかしシュチェスニーと同じポーランド人であり、年齢も2歳差しか離れていない。
今季ローマで仕事をする事は無いとは思うが、同胞としてイタリアでの生活を必ず助けてくれる存在になるのは間違いないという事。
更に現在第3GKとして、チームに帯同している トーマス・スヴェドカウスカスも、同じく東欧圏内であるリトアニア出身のGKで、年齢も現在22歳と近い年齢にある。(2015年8月3日現在移籍済み)
更に更に、現在ローマプリマヴェーラよりプレシーズンのキャンプに帯同している、ロヌト・ポップも同じく東欧圏ルーマニア出身のGKである。


実はローマの抱えるGKは東欧出身でその殆どが現在構成されているのである。
これはとてもイタリアという地で生活していく上で、とてもとても大きな事になる。


以上の3点がシュチェスニーがローマにやってくる際に、私が彼に(期待を寄せれる)魅力を感じるポイントである。


□選手会見

7月30日 トリゴリア内のメディア対応室にてシュチェスニーの記者会見が行われました。
やはり他国から来たGKにとって、言語の問題は重要な問題になってきてます。
その話題を中心にシュチェスニーは語っています。

ローマのポロシャツを身につけ、笑顔で語るシュチェスニー


















「言葉はチームメイトと意志疎通をとる為に、重要なものになるよ。
 僕は可能な限り、いち早くイタリア語を学ばなければならないね。」

「僕はチームメイトと共に強固な関係を構築したいと願っている。

 そして僕達は素晴らしいシーズンを過ごす関係を持つ事ができるよ。」

「デサンクティスとは英語を使って話をしている。彼は僕を助けてくれている。
 彼は本当に偉大なGKだ。僕は彼と素晴らしい競争ができる事を願っているよ。」


「全てのサッカー選手は試合に出る事を求めている。
 僕は学ぶ為、そして試合に勝って、チームを助ける事為に今ここにいる。」


「僕はローマのような熱いサポーターのように、サッカーを愛している。
 イメージは持っているよ。彼等のようなサポーターと共に良い関係を保っていく為のね。」


「僕をベストに使う為には、ルディ・ガルシア監督、デサンクティス次第だと思っているよ。
 僕は僕の居場所を手に入れ、そしてクラブを支えていきたい。」


「僕は持つ多くの経験というものを、若い選手のために用いる事ができる。
 その経験をローマの為にベストに使える事を願っているよ。」

「ラツィオと戦う時の為、そしてその時にローマが勝てるように、自分の力を100%を与える為、準備をするつもりだ。」

「ローマはヨーロッパでも最高のクラブの一つだ。
 僕はセリエA、そしてチャンピオンズリーグで何ができるのかを示す為に、今ここにいるんだよ。」


「僕は勝つ事を愛している。」
                              

以上


背番号25




























若き時から多くの経験を培ってきたこの選手が、今のローマにどれだけ手助けをしてくれるのか?

そして彼の大きな成長にも期待するシーズンとなるでしょう。

素晴らしい選手となり、是非とも今季終了後にローマでの完全移籍を勝ち取って欲しいものです。



Forza Wojciech! Forza Roma !