2013年7月11日木曜日

ASローマ新加入選手・ティン・イェドヴァイ(17)

7月10日(水)

NKディナモ・ザグレブHPよりティン・イェドヴァイ(17)の売却が正式に発表されました。

※ NKディナモ・ザグレブHP(http://p.tl/MoJy)

NKディナモ・ザグレブHPより



契約金額:€500万 
年俸金額:€80万

契約年数:2016年6月末日まで(3年間の契約)
移籍区分:完全移籍



Tina Jedvaja / Tin Jedvaj

(ティン・イェドヴァイ)


イェドヴァイ

  国籍:クロアチア人

 生まれ:クロアチア共和国 ザグレブ市

生年月日:1995年11月28日(17歳)

前所属先:NKディナモ・ザグレブ

起用箇所:DF(CB,RSB,)MF(DMF) ※本職はDF


●要所となる特徴

マンツーマンディフェンス等の対人守備力

・広い視野を使ったパス能力の高さ

・ゾーンディフェンスへの高い適応性

・複数の役職への対応


■ 獲得した背景


これはイケメンですね。


















●選手について

東欧の宝石箱、クロアチア共和国で現在最も脚光を浴びる1人である「天才」がやってきました。

12/13シーズンの冬、ディナモ・ザグレブは同リーグ内のチーム、インテルナツィオナーレ・ミラノへモドリッチ二世と称される、マテオ・コヴァチッチ(19)を「€1100万+ボーナス」で売却しました。

クロアチア国内ではディナモ・ザグレブが輩出するタレントとして、マテオ・コヴァチッチ(19)が94/95世代一の天才・逸材と言われる中、このイェドヴァイはコヴァチッチの次世代で有る、95/96世代の中では現在クラブ内のみならず、クロアチア国内でも最大の才能を持った逸材と称賛されている選手です。

選手の評価として特徴的なのは「17歳で有りながら、とても冷静沈着であり、既に完成された選手である」という評価も既に存在しています。


イェドヴァイ本人は今年になりディナモ・ザグレブのトップチーム昇格を果たし、公式戦では14試合出場。
その中で元々本職で有ったCBのみならず、RSBとしての才能を発揮していたようです。

ナショナルキャリアとしては、クロアチアU-17/U-19に招集されており、つい最近ではわずか17歳という年齢ながらA代表としても招集をされたという事です。


●市場の動向

そんな中、ローマは12/13シーズン冬のメルカートイタリア国内の市場終了直後の2月より、新シーズンに向けた新戦力としてディナモ・ザグレブ側との接触を開始しました。

先月6月下旬にはディナモザグレブ側と一度は基本合意に達した中、一部報道ではローマ側の交渉に関する対応の遅さに痺れを切らした、ディナモ・ザグレブ会長ズドラヴコ・マミッチ氏から交渉の中断を諭す発言がされ(事実上の破談)同選手に関心を持っていたイングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーズFC、アーセナルFCの2クラブが獲得交渉に向けての話を進められる事になりました。

その後、トッテナムがイェドヴァイ+同じディナモ・ザグレブの選手で有るハリロビッチ(16)の両選手を同時に獲得する事で話を急速に進展させ、一度はクラブ間でイェドヴァイを含めた2選手の売却が合意に達したと言われる中、先日急遽ディナモ・ザグレブとトッテナム側で交渉が破談。ハリロビッチ側がトッテナム側への移籍を難色を示した為、2選手を同時に獲得する交渉が破棄される事になりました。

今月7月10日、急遽マミッチ会長とイェドヴァイの2人が直々にローマ入りをしたという報道と共に、クラブ間での契約の締結→メディカルチェックの完了がわずか1日で行われるという事となりました。

そして7月10日23時頃、ディナモ・ザグレブ公式HPよりティン・イェドヴァイの売却に関する正式な発表がされ、正式にローマとの契約を締結された事が確認されました。


●これからローマで



















イェドヴァイが獲得された事で、注目されるであろう部分は今後のDFラインの構成です。

ルディ・ガルシアの戦術を敷く際に4-3-3が鉄板で有り、4バックが採用されると考えている中、現在ローマのDF(主にCB)は今季加入してくる(イェドヴァイ,ベナティアの2選手)を含めた際、合計で6人が在籍をしています。

ローマは13/14シーズンの今季、ヨーロッパコンペティションが無い為、今季の公式戦はリーグ戦,国内カップ戦の2つのみとなります。


イェドヴァイの特徴として、CBが本来のポジションでは有りますが、マルチロールをこなせる中でも右サイドバックとしての才能の高さも特出したものとして挙げられます。

現在ローマの右サイドバック情勢は、昨季加入したイヴァン・ピリス(24)の買取りオプションが行使されず、レンタルバックをする形となってしまった為、現状同じく昨季に加入したヴァシリス・トロシディス(28)、レンタルバックを果たして現在プレシーズンキャンプに参加中のアレッサンドロ・クレシェンツィ(21)、などの本職を含めたサイドバックが極端に少ない状況になっています。

クレシェンツィも今季他クラブへの出向の可能性も有ると考えた際に、もしかするとイェドヴァイは右サイドバックをメインに起用されていく可能性なども有る事は個人的に推察している部分でも有ります。

17歳という年齢に加えて、イタリアでは勿論今季から1年目という事と、被るべきポジションの選手が残留する事になれば、極度に重宝される起用なども控え、トップチーム内の御膝元での育成を主に中心として今季使われてくという可能性も考えられます。


●最後に

本当に本当に素晴らしい選手がやってきました。

今回は一定の評価を受けてやってきたイェドヴァイでは有りますが、サバティーニSDが18歳で有ったマルキーニョスを昨季に獲得した時の事を少し思い出して、非常に胸が高まっています。

マルキーニョス自身も非常に冷静沈着で、18歳で有りながら既に完成された選手としての評価を受けている辺りや、両者サイドバックをこなせる事、4大リーグ未経験から飛び込んできた人間であるという事など、イェドヴァイと彼からは立ち位置の背景や特徴などが似てるような感じがします。

最高峰の才能と、最高峰のポテンシャルを持ったイェドヴァイですが、私としてはまずはしっかりイタリアでの地盤を固めて、知っていく1年で有って欲しいと思っています。
(マルキーニョスという1年目で全ての地盤を固めてしまった化け物はさておき)


そしてやはり何よりその「最高峰の才能」を持ったプレーを是非早く観たいものです。


彼は本当に素晴らしい才能の持ち主で有りますが、それを活かすのは無論チーム次第。

彼の活躍と共に、今季のローマの勝利と結果がシンクロしていけばなと思うところです。


因みにイェドヴァイのお父さんはボスニア・ヘルツェゴビナでサッカー選手をしていた事も有り、イェドヴァイ本人もボスニア・ヘルツェゴビナとの関係は少なからず有るそうです。
同郷出身であるピャニッチとの交流なども是非深めていって欲しいものですね。



最後にイェドヴァイのプレー動画をリンク先に張らせていただき、もうご存知の方も沢山いらっしゃるとは思いますが、是非プレーを見ていただければなと思います。

Forza Jedvaj!

Forza Roma!



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