2013年7月11日木曜日

ASローマ新加入選手・ティン・イェドヴァイ(17)

7月10日(水)

NKディナモ・ザグレブHPよりティン・イェドヴァイ(17)の売却が正式に発表されました。

※ NKディナモ・ザグレブHP(http://p.tl/MoJy)

NKディナモ・ザグレブHPより



契約金額:€500万 
年俸金額:€80万

契約年数:2016年6月末日まで(3年間の契約)
移籍区分:完全移籍

2013年3月26日火曜日

第2回ローマオフ会が開催されました

記念撮影


先日3月23日(土)夜 に「第2回ローマオフ会 が開催されました。

参加者数は前回の人数を上回る合計20名。


ローマを愛するローマ好きの為のローマ好きによるパーティー第2弾!


初めて参加した方も、久しぶりに再会した方同士も、他のセリエクラスタさんも、

最後には皆が一同になった会となりました。


モニターを使って会の進行に合わせて

  1. OP動画
  2. ローマ所属のトップチーム全選手の今季の活躍をまとめた動画
  3. ローマプリマヴェーラの今季ダイジェスト
  4. ED動画


をBGVにしながら皆で大いにローマについて語り合いました。


約2時間半という本当に足りないくらいの短い時間でしたが、終始皆で楽しく盛り上がりを見せました。



●「ASローマクラブ東京」

今回の会の際中に、非公式サポーターズクラブ「ASローマクラブ東京」(仮)の発表&クラブの概要のプレゼンも合わせてさせていただきました。


ASローマクラブ東京(仮)アイコン

















画面を前にプレゼンテーション



















近日中に「ASローマクラブ東京」のHPの設立、ツイッターアカウントの稼働を行っていく予定です。

「ASローマクラブ東京」はローマを応援する人達が繋がる為のサポーターズクラブです。

公式認可される日を目指して今後楽しく、活発的に、様々な活動を行っていきます。


今後詳細の方を情報公開する予定ですので、よろしくお願い致します。



最後に


最初は本当に不安でしたが、無事に第2回のローマオフ会を盛大に開催、そして無事に終了する事ができて今はとても安堵した気持ちです。

参加してくださった皆様、メディアで会の宣伝を拡散協力してくれた方々、そして会の開催と企画立案を長い時間かけて手伝ってくれた「ASローマクラブ東京」の幹部の方々。


多くの皆様のおかげで、素晴らしいと胸を張って誇れるような会の開催を実施する事ができました。


私の周りに居る皆さんのローマに懸ける想いを改めて知る事ができたと同時に、自分自身のローマに懸ける想いを再再再再再確認できたと思っています。


これからも「ローマを通して広がる人間関係」がどんどん大きく広がっていく事を目指して、今回築き上げた皆様との人間関係を大切に大切にしていければなと、会の幹部一同思うところであります。

本当にありがとうございました。


そして本当にローマありがとう。

Grazie!Roma!

お店側が出してくれた→Grazie Romaデザートさん







2013年3月18日月曜日

ローマの若き分析家?


第29節パルマ戦を2-0と勝ち終えて、現体制になってから早6試合が終わったローマ。

第29節を終えて、第24節のサンプドリア戦~ここまで「6戦3勝2分1負」という成績を残している アウレリオ・アンドレアッツォーリ。


どのチームにおいても監督交代の時には、チームスタッフというのが大きく変わるものです。

約8年前に、スパレッティの右腕として、副官として、手腕を発揮したアウレリオ・アンドレアッツォーリ。

そして2013年2月にアウレリオ・アンドレアッツォーリがローマの監督の座になってから、その彼をサポ―トする副官としてのポストにいるであろう人間が居ます。

個人的にとっても注目なその人を今回は簡単に紹介してみようと思います。

Simone Beccaccioli さん

















この方の名前は Simone Beccaccioli(30)

現在ローマでは ビデオアナリスト という役職に就いているスタッフです。

生まれはイタリア、生年月日は1983年1月14日。

今年の1月に30歳になったばかりで、現在ローマスタッフ陣の中では断トツで一番若い人間となっています。

次いで若いのが、下の画像の一番左下でファーストチームドクターのFioretti さん。

この人でさえ 1977年3月27日生まれで、現在は36歳です。

アウレリオ・アンドレアッツォーリ体制コーチ陣
























そんなこんなんで非常に若いスタッフである Simone Beccaccioli  さん。

ではそもそも彼の役職であるビデオアナリストって何をするのでしょうか?


ビデオアナリスト=この言葉を直訳すると「映像分析家」という言葉になります。

サッカー界におけるビデオアナリストの仕事は幾つかあります。

  • 試合中の試合映像の記録
  • 実際に撮った試合中の試合映像を編集
  • 編集した映像から相手の弱点箇所・選手の癖・戦術を分析
  • 監督の要望に沿った箇所の分析、映像提供
  • 監督に報告

主にこのような仕事を任されています。

簡単に箇条書きしましたが、見て分かる通りこの役職が担う重要性は非常に高いです。


監督・アシスタントコーチは実際にピッチでの選手たちのプレーや様子を瞬間瞬間に試合中に見て、その上で次の策を練ったり、考えたりする事が普通だと思います。

しかしビデオアナリストはそれを記録して、実際には本当は何がピッチ内で起きているのかを分析します。

実録とデータが比例するば、試合中の様子をできるだけ客観的に知る事ができるのです。


アシスタントコーチが直観と主観と経験則で監督に助言を与えるなら、ビデオアナリストは客観的に冷静に監督に助言を与えます。(前者を蔑んでる訳では全くありませんので誤解なく)

つまり殆どピッチ上での副官として機能している アシスタントコーチ という役職と本質的には殆ど変わらない役職にあるのが ビデオアナリスト なのです。


実際にアウレリオ・アンドレアッツォーリ体制になり、Simone Beccaccioli は試合中の映像の監督カットを映すシーンに度々登場してきています。

第25節ユヴェントス戦HT時・後半始まる直前

























このシーンは仲良く悪口を言ってるシーンなどではなく、コーチスタンドからSimone Beccaccioli がアウレリオの元にやってきて分析結果を伝えてるシーンだと推測されます。

実質的に監督の補佐としての役目を果たす事に必ずなる ビデオアナリスト。


そんな役目を任されている Simone Beccaccioliさんは元々アメリカのサッカークラブTEAM NUOVA FLORIDA 2005 というチームで現役時代を過ごしていました。

その後、バルセロナBにビデオアナリストとして配属。

そしてルイス・エンリケが11/12シーズンにローマの監督して就任する際に、彼に連れられてローマでビデオアナリスト として仕事をしていました。

左NUOVA FLORIDA時代:右ルイス・エンリケ時代



















その後ルイス・エンリケが解任されてから彼はローマの職員として現場に残る事になりましたが、その時(今シーズン前半)は本職のビデオアナリストではなく、スカウト部門の方で仕事をする事になったようです。

そして今回ゼーマンが解任され、アウレリオ・アンドレアッツォーリ体制になってから彼は再びビデオアナリストとして職を任される事になり、現在アンドレアッツォーリの元で働いています。


実際に彼は未だ現地でも名が全く知られていない人間だと思われます。

この記事を書く際に、調べる時の情報量も非常に少なく、何かの社説や記事に彼の詳細が大きく取り上げられる事もそうは有りません。


ただ最近では実際に彼が編集を行う際に使っている、SportsCode Sportstec というソフトの広報としてローマとは全く関係の無いところで「お客様の声」として彼の詳細が少し取り上げられるという事もありました。

お客様の声























アシスタントコーチ・テクニカルコーチ・ビデオアナリストなど、これ等の役職は監督の後ろに隠れがちな地味なポジションに居ます。

しかしプロのサッカーチームを運営して、戦術大国イタリア という間違い無く過酷な環境で勝つために戦っていく以上、そんな彼等も監督と同様に頭を絞って、試合中監督のバックアップに徹しています。

そんな中でも30歳成り立ての彼がこのような大役に抜擢されて、アウレリオ・アンドレアッツォーリと共にピッチ内の様子を見て分析をしているシーンというのは、やはりこの人そのものに大きな可能性を個人的には勝手に感じたりします。


彼の活躍というのが公になる事はあまりないでしょうが、テクニカルエリアやベンチを見てみると彼が居て仕事しているのを意識してみると面白いかもしれません。


若くて、顔は男前で、「イケメンなビデオアナリスト」という感じを見受けられる意味でも中々良いものだと思いますよ。


その内近い将来、アシスタントコーチに昇格。または下部組織の監督へ昇格。
なんて事も有り得ない話では無いかもしれませんね。

是非彼にはアウレリオの右腕左腕として、頑張ってもらえればなと思います。
個人的には訳も分からず彼には大注目です。

密かに名も無いような彼に期待してみようと思います。



どうでも良い追記















ちなみに彼の誕生日は1月14日。そして私の誕生日も1月14日です。

我等がチェーザレ・ボボ、ビクトール・バルデス、アレックス、私、今回のベッカチョーリさん の5人は同じ1月14日が誕生日です。

そういう意味でも応援したくなる気持ちが強いのかもしれませんね。


2013年3月10日日曜日

アウレリオ・アンドレアッツォーリの3バック





















ズデェネク・ゼーマンが解任され、
アウレリオ・アンドレアッツォーリの指揮下になってから早1ヶ月が経った。

ここまで彼は4試合ローマを率いて試合をこなしている。

●第24節 サンプドリア戦(A)
●第25節 ユヴェントス戦(H)
●第26節 アタランタ 戦(A)
●第27節 ジェノア  戦(H)

成績は以下の通りである。

●第24節 サンプドリア戦(A)×
●第25節 ユヴェントス戦(H)○
●第26節 アタランタ 戦(A)○
●第27節 ジェノア  戦(H)○


4試合終えてみて結果は 4試合3勝1敗


第25節ユヴェントス戦を勝ちの起点に、第27節を終えて現在3連勝中。

ゼーマンが解任されてからも、彼の影響力というのは未だにローマでの影響力は凄い。
アウレリオ・アンドレアッツォーリも結果をしっかりと現状では出しているものの、
ゼーマンとのサッカーは少なくとも今シーズンいっぱい比較され続ける事であろう。

では逆に彼のサッカーとはどのような形のものなのか。

オーソドックスに帰ったように見えるサッカーの中でも必ず攻撃時と守備時にはチーム内でやろうとするサッカーと比例してルールが有るはず。

それが分かれば、ローマを観る上でもっともっと楽しく観れるはず。

という謎の信念の元、自分なりにこの1ヶ月の間に行われた4試合を考察し、第24節サンプドリア戦の時に感じた自分の最初の印象を受けたものと比較してみる事にした。

着眼点は「3バックを敷いたローマ」という事である。

そして現状の試合を何度か観て考えた末の「こうではないだろうか?」という頭の中にあるシンプルな事を備忘録として残せれば良いなと思う。

●3バックシステムの有効活用(守備時)
基本のフォーメーション


















アウレリオ・アンドレアッツォーリは就任初の試合となった第24節サンプドリア戦で
「3-5-2」のシステムを敢行した。

そして第25節ユヴェントス戦では「3-4-2-1」のシステムを敢行した。

就任当初の第24節を除く、第25節~第27節ジェノア戦 までの3試合はすべて「3-4-2-1」を最初のスタンダートなフォーメーションとして定着させている。

3バックと言えば主に今季のセリエAの戦術トレンドとして定着しているシステムであるが、現状のローマもこのシステムを有効活用している戦術にシフトしてきているのであると言っても良いだろうと私は思う。

ただ3バックと言ってもその幅は広く、それぞれ同じ3バックを敷くチーム同士でも特色や内容が違うのは世間でも存知の事実では有ると思う。

基本的な両翼の守備


















第27節ジェノア戦・両翼が降りてきた際の5バック(CB3枚/WB2枚/DMF2枚)













第25節ユヴェントス戦・カウンター時の守備対応(CB3枚/DMF2枚)














フォーメーションを見れば、トロシディス(RMF)とバルザレッティ/マルキーニョの(LMF)の2人が上下に動く事でDFラインを形成する際に、両翼がWBとなって5バックを形成する事ができる。

もう一つのパターンとして両翼二人が攻撃参加してる最中の時のカウンターへの対応は、中央のセンター2枚が下に降りてきて3バックと組む事で5バックを形成する。


という事はもはやこの図面を見た時に分かる基本的な事であろう。

基本的に中央センターサークルの二人がビルドアップする際に両翼の二人が下がる。

但しローマの両翼は少し変則的な守備の仕方をする。


第27節ジェノア戦・デロッシのビルドアップ

例えばこのシーンを使って考えてみようと思う。

これはデロッシがセンターサークル付近からビルドアップしてきたシーンである。
このシーンの前には写真左のバルザレッティは、このシーン内のトロシディスの位置と同じ逆サイドの位置に自分のポジショニングをとっていた。

このシーンは、ここでデ・ロッシが中央からビルドアップした際に、すぐさまに前に張っていたバルザレッティがデロッシと交錯する形で、ターンして後方へと戻っていく。というシーンの一部である。

これを図にすると以下のようになる。

銀色は元居た位置



トロシディスが右サイドに張っている事も有って、ここでバルザレッティがサイドに張ったままで、デロッシがボールを奪取されてしまう事になると後ろの枚数が非常に少なくなってしまう事になる。

しかしここでバルザレッティが戻る事によって実は後ろの方では面白い事が起きている。

第27節ジェノア戦・変則的な4バックの形成



















単純にバルザレッティが左サイドをDFライン際まで戻る事によって、見事に4バックになる事ができるのが分かる。

ここで肝となってくるのはRCBの位置に入っている「イバン・ピリス」の存在だ。

本来中央のロマニョーリとブルディッソが中央に流れる事で一番右の位置に入ってるピリスが弾かれて必然的にSBの位置に入る事ができる。

ここで面白いのがピリスが本来SBの選手であるという事実である。

これは3バックならではの試合最中で変則的に行えるシステムの変更だろう。


ローマの最終ラインの人達

イバン・ピリスのような元々SBの位置でボールを保持してサイドラインを駆け上がる選手というのは、このような変則的なシステム変更時に自らが本来の位置に入る事ができる。

加えてイバン・ピリスは対人守備能力の高さを見出された事もあり、3バックのCBの一角としてコンバートされているのではないかと考えられる。

ここから同様に考えられるのはLCBの位置に入る選手である。

おそらく現在はファーストチョイスがマルキーニョスとなっているが、このLCBの位置は
同じく(3月6日現在怪我で離脱中)CBのレアンドロ・カスタンも十二分に考えられる。

何故ならカスタンも同じく ボールを保持してサイドラインを駆け上がる事が得意であり、
ピリスと同じく対人守備能力(こちら側はスペースを使った)が高いからである。

RCBとLCBには
  • 常にSBの位置に自然とシフトできる事
  • 中盤の選手のカバリングができる事
  • サイドラインからビルドアップをしっかりとしていける事
などの基本的に変則的にもサイドに対応できる選手がチョイスされ


中央のCBには
  • ボックス内での対人守備
  • ボックス内でのカバリング
  • ライン統率のできる人間
などのDFリーダー格やバックポジションで守備対応できる役割を果たせる選手のチョイス


このようになされるのではないかと個人的には思う部分がある。


現在のレギュラーは(右から)ピリス/ブルディッソ/マルキーニョス

という選択となっているが

サイドのCB→マルキーニョス/カスタン/ロマニョーリ/ピリス の4人
 中央のCB→マルキーニョス/ロマニョーリ/ブルディッソ の3人

の中から今後選んで行くのでは無いかと個人的には予想している。

大穴でデロッシが入る事もアウレリオのコメントから無きにしも非ずであろう。



このように基本のパターンが何通りか考えられる。

①オーソドックスに中央両翼が下がった5バックでの対応
②オーソドックスに中央二人が下がった5バックでの対応
③中央がビルドアップして攻撃参加する際は両翼のどちらかが下がり4バックを形成

両翼はゼーマン政権時と別の意味では有るが、また大きなタスクを背負っている。
中央の選手のビルドアップ時とお互い逆サイドの選手の状況を確認してから、連動して上がるか下がるかの確認をしなければならない。

オーバーラップのタイミングを計っていかなくてはならないのは、ゼーマン政権と同様にアウレリオ政権でも同じような事だろう。


そして何よりゼーマン政権時に比べれば、はるかに敢行してる守備はシンプル且よりシステム的になったと私は考える。

それは選手の平均的なポジショニング配図を見れば一目瞭然である。

(左ゼーマン・第23節カリアリ戦/右アウレリオ・第25節ユヴェントス戦)














ゼーマン政権時は特徴的であった攻撃システムを敢行する為に、相手の陣内で自軍の人数を多く配置し、中央+両サイドからセカンドボール奪取を狙いとした、波状攻撃を施行する為に主にSBと中央の人間のハイラインでのポジショニングが目立つ。

この第23節カリアリ戦(ゼーマンローマ最後の試合)は見事にサイドから裏抜けをされて、4失点という大敗を喫した。

対してアウレリオ政権時の守備は中央2枚の選手と、最終ラインの選手達は基本的に自陣内でのポジショニングを行っている。

特に最終ラインの選手達ほとんどバイタル前に位置している場所に停滞している。


寧ろそれってある程度普通の事だろう。
というのはさておき、基本的な守備時の対応に関しては3バックを敢行する世界中どのチームも行うようなオーソドックスなやり方に戻ったと考えても良いのではないだろうかと思える。


●3バックシステムの有効活用(攻撃時)

基本のフォーメーション



















私は以前サンプドリア戦を終えて、攻撃時の最初の印象を述べた。
「ショートカウンター&敵陣内でハイラインを形成したポゼッションサッカーの複合型」

アウレリオサッカー最初の一戦を観た際に思った事である。

その後「3-5-2」~「3-4-2-1」へシステムを変更し、3試合をこなす事によって攻撃時の特色もようやく見えつつある。

特色と言っても、やはりここでも3バックの恩恵を受けるような形が見受けられる。

第25節ユヴェントス戦・よく有るポゼッション時の最前線

これはローマが自陣からボールを受け取り、中央の選手がボールを保持した状況から敵陣内への攻撃を仕掛けようとしているシーンである。

このシーンから見ても分かるように、トロシディス・マルキーニョの両翼が最前線に張った状況でその間中央にオスヴァルドが入り、3人で前線のラインを形成している事が分かる。このように両翼が最前線に張って常に3トップのような状況というのはアウレリオ政権になってから多くなってきている。

両サイドが上がる事に関してはゼーマンローマの時と同じだが、大きく違うのはセカンドボールの奪取を目的としたゼーマン時代の方が両翼がタッチライン付近で停滞している事が多かった事に加えて、そこが両翼の基本の定位置となっている。

対してアウレリオローマは両翼がサイドに張る事で3トップ気味になる。


しかし画像左端、つまりマルキーニョの左サイドにはここにもう1人・2人ユヴェントスの右サイドの選手が最終ラインまで戻っており、このままでは最前線に選手が3人張ってるからと言って、数的人数をかけた攻撃体勢に拍車はかからない。

そこで重要になってくるのが本来「3-4-2-1」の2の位置の トッティ&ラメラ となる。

2人のトレクアルティスタ




















スタンダードなフォーメーションを見ても分かるように、彼等2人がトップ下の入る事=攻撃の根幹部分がこの2人に完全に一任されている事は分かるだろう。

トップ下というのは前線と中盤のリンク地点であると共に、逆に言えば前線にもなれて中盤にもなれる位置にある箇所である。

シャドウストライカーの位置として役割を果たす事のできる場所で勿論あるだろう。

有る程度前線で自由を与えられてる、同じトップ下の2人でもおそらくこの2人では役割が違う。


トッティ→オールレンジで活かせるパス能力を活用し、攻撃の中心としてサポートに徹する
 
ラメラ →ドリブルセンスとフィジカルを活かした推進力を活用し、前線人数に+1の役割


彼等2人がどのように攻撃参加するのかはローマを何度か観た事がある人であれば、容易に想像できる事だろうと思う。

これはチームが攻撃に転じる場合の、カウンター時ポゼッション時も同じだと思われる。


第27節ジェノア戦・疑似的な4トップの形成

例えばこのシーンはトッティが保持していたボールを、サイドに仕掛けたトロシディスにパスしたシーンである。よく見るとトップ下の位置であるラメラがボックス内に侵入している事が分かる。
この後更にボールを保持しているトロシディスがボックス内に侵入し、クロスを飛び込んできたラメラに出すが、決定機には至らなかったというシーンである。

トッティはこのように前線のラインを押し上げる事ができている時、バイタル前で黒衣となって前線の選手にキレのあるパスを送る。対して推進力が売りのラメラはボックス内などに侵入して攻撃参加する事によって、前線の選手と同等にボックス内での人数の一つとして計算できる事になる。

ここでは結果的にラメラが侵入した事により4トップが形成されている。

4トップが突発的に形成されれば数的有利をこちらがボックス内で活かす事ができる。

中盤の選手が前線に参加する事はごく当たり前の事なのだが、やはりトップ下の位置に居る事によってよりバイタル上下の行き来がし易いのは明白な事であろう。


左(3トップ+2シャドウ)右(4トップ+1シャドウ)


























このように

両翼が最前線に張る事+トップ下2人が動く事 によって本来「3-4-2-1」時における1トップ2シャドウの形に加えて、攻撃のバリエーションは増える。

同じ位置で投入される事の多い、ペロッタ・フロレンツィも主にこの2人の役割に最大限近い様な動きを求められている事だろうと思う。

新旧万能型MFコンビ
















第26節アタランタ戦では累積で出場停止のトッティの位置に マルキーニョ が入り、ラメラ・マルキーニョの2人がトップ下の位置を任されるという事などもあった。

この事から考えるにしても、トップ下の位置にはラインを前に押し上げる事のできる選手を使いたいという意向を読み取っても良いのかもしれない。


しかしトップ下の選手が上にラインを押し上げている間や、彼等にボールを捌く為には勿論センターサークルに位置する選手の活躍が必要である。


センターサークルの2人




















この2人は主にトップ下2人の選手と両翼が開けて裏抜けをしようとする時に、ボールを供給する役割を兼ねている。センターサークルの後ろに2ボランチを置く事で攻守の起点となり得る仕組みというのは、現代サッカーにおいてもオーソドックスな形となってきているのは周知の事実だろう。

3バック時の守備時の際にこの2人が主にボランチの位置で役割を果たす事によって、やはり攻撃守共にバランスを取る事ができる。


第25節ユヴェントス戦・ピアニッチがビルドアップしてきた際

このシーンはパターンに沿って両翼が開いて、黄色丸が囲まれていないオスヴァルドとラメラがボックス内に入り、左から黄色丸に囲まれているマルキーニョが左サイドに入る事によって3トップが形成されている事に加え、同じく黄色丸に囲まれているトロシディスがオーバーラップしてきたシーンである。

この時同時にオレンジ丸のピアニッチがセンターサークルからビルドアップして前線の攻撃に参加をする形となっている。

この後ピアニッチの正面に居るトッティにボールが渡り、トッティからタッチラインにいる右サイドのトロシディスがコーナーエリアへ裏抜けする時にスルーパスを行う。
そしてポグバがクリアをして、クリアしたボールがマトリに渡る。

この時このような配置となっている。

マルキーニョスのオーバーラップ



















実はこの時ピアニッチがボールを保持する前に、最終ラインからマルキーニョスがビルドアップして前線にボールを運び終え、そのまま前線に停滞していたというシーンである。
この時の行動が先程守備時に書いた両CBのビルドアップを具体的に実行したものなのか偶発的なものなのかは分からないが、この後マトリがボールを保持してユヴェントスのカウンターが始まってしまう。


第26節ユヴェントス戦・中央2人の攻守のルール



















この時バイタル手前に居たピアニッチはマトリにプレスをかける余裕が有り、プレッシングを行うも、マトリに突破されてドリブル突破されてしまう。しかしここでピアニッチの位置より後ろに居たセンターサークルに後ろにあらかじめポジショニングをとっていたデロッシが、ユヴェントスのカウンター時の対応にフィルターをかける。ここでマトリのボールをデロッシがインターセプトする。

アウレリオ政権になってセンターサークルに2人が同列に置かれた事によって、片側がボールを保持してビルドアップする際はどちらか片方が後ろに下がり、相手方のカウンターに備える動きをするというシーンが多々見られる。

この時中央の選手2人が最終ラインまで戻れる事ができれば、3バック+2ボランチで5バックが形成される。仮に1人が間に合わないケースになれば、先程も書いたように両CBの1人がサイドにカバーする事で4バックを形成する事ができる。


※但しこの時はマルキーニョスがビルドアップしてた事で1枚足りなかった事もあって、2バックになっていたという危ない状況であった事は事実である。


デロッシとピアニッチの現状先発で選ばれている両選手はオールレンジによるフィード性能の精度の高さもローマの選手内ならトップクラスの選手達だが、それに類似してとにかく視野とテクニックを兼ね備えている。

デロッシはアンカーとしてボール奪取の能力は言わずと知れずな上、ピアニッチも今季はゼーマン政権時にWGを経験してる事もあって攻撃参加とバイタル前でトッティと同じような役割を果たす事もできる。

トッティとラメラが攻撃時におけるゲームメイクの担い手なら、この現状先発に選ばれている中央のデロッシとピアニッチの2人は試合全体をコントロールする位置に居るだろう。


このようにアウレリオ政権になってからこのトップ下の2人、センターサークルの2人、計4人が勝ち点3に繋がるキーマンとなっている。


「元々上手いこの4人が機能しなかったらお話にならないのは当たり前だろう。」

という声が上がるかもしれないが、この4人が試合中自分のこなすべき仕事を果たし、見事決定機を演出するものに応えなければならないのは、やはり常に守備のタスクが少なく、最前線にポジションを張る事のできる1トップのオスヴァルド/デストロで有る事も間違いない。

エースストライカー達
























彼等はポゼッション時にはセットプレーからのヘディングや、ポストプレー、更には最終ラインの裏をかいた飛び出しなどを得意としてその役割を担っている。

ただ特に彼等自身が一番能力を惹きだせるのはショートカウンター時だと私は思う。

根拠自体はあまり無いのだが、オスヴァルド自身は裏抜けに関してはこの4試合においても何度か出来ている部分が有るし、積極的に裏を抜けてしっかりサイドに流れて溜めを作っているシーンというのが多々見受けられるからだ。

デストロに関してはまだ怪我中という事もあり、今後アウレリオサッカーにおいてどの位置でどのような役割を果たすのかは注目したいところだ。


まとめ

アウレリオ政権の攻撃をまとめると大きく分けて2つ。

  • 最終ライン、中盤からのボール奪取からのシンプルなカウンター
  • 両翼が最前線に張る事での数的有利を狙う事を目的としたポゼッション


大雑把に言ってこの2つで攻撃が形成されていると私は考える。

何試合かを何度も観て直観的に思った事は、やはり鍵になるのは
「トッティ・ラメラ・デロッシ・ピアニッチ」の4人であると同時に3バックのシステムを支えるSMFである「バルザレッティ・マルキーニョ・トロシディス」の3人でもあるだろうとも思う。

システム変更の要・SMF方々


























3バックシステムにおいて、やはりこの両サイドが一番システム変更の起点となる部分を担っている。

試合中に変則的にフォーメーションを入れ替える事が可能な3バックの利点部分を活かす為にも、やはり彼等もとても重要な役割を背負っている。

現状この3人が試合に出ているが、今後ドドなども彼等と同じ位置で入るのか否かは非常に楽しみな部分でもある。


今回私は3バックに着眼点を多く置いて、適当で曖昧な考察をしてみた。

戦術やフォーメーション図に元々かなり疎い事もあり、まだ考え足りない点、分からない点、意味不明な点ばかりというのが最大の本音である。


ただ第24節のサンプドリア戦を観た際に「敵陣内に有る程度ハイラインを敷いたポゼッションサッカー且ショートカウンター?」みたいな印象を受けたが、あながち自分の最初の印象は悪い線をいってなかったかなとは少し思ったりもした部分はあった。

何より面白いと思ったのは、ゼーマンサッカーに比べてシステムが要所要所で地味に変更されている事が多いので、1人1人の選手が有る程度マルチタスクを担わなくてはならないサッカーをしているという事だ。


あまり動かない点と言えば、1トップのオスヴァルド・中央CBのブルディッソ・GKのステケレンブルフ くらいで、後は個々が前へ上がったり後ろへ下がったりと、目まぐるしくとまでは行かないがしっかりと状況によって自分達が動かなくてはならない場所へしっかりと動いている。

寧ろこれが動けないとアンドレアッツォーリの目指そうとしているロジカルでシステム的なサッカーには到達できないのでないかと思う部分も、色々観て思う部分が有る。



今後この4試合(実質3-4-2-1)にしてから3試合でやってきたサッカーをアウレリオ・アンドレアッツォーリが熟成されるか否かは分からないが、ここまで3連勝してきているのは大変大きな事実だ。

実際に彼のサッカーは今後変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。

ただ多くのロマニスタ達は堅実な試合運び且、システム的で流動的なサッカーをして勝ち点を得ている事に大きな期待を抱いているだろう。

変則的な3バックのシステムを活かし、2人のトレクアルティスタが想像できないような試合展開を起こしてくれる事を今後更に大きく期待しようと思う。


そしてトッティ、セリエA歴代通算225ゴールおめでとう。

これからも引退するまで健康で元気にローマと共に歩んで行って欲しいものだよ。

多くを言う事はありません。それを何よりも心からに願っています。

Forza TOTTI!Forza ROMA!