2015年7月7日火曜日

15/16シーズン ☆☆ASローマ補強第1号 FWイアゴ・ファルケ・シルバ★★

■新シーズン開幕!

さて新シーズンがついに幕を開けました。
R.ガルシア政権となって3季目の幕開けです。

昨季のカンピオナートの成績は勝ち点70で第2位でフィニッシュ。
この事から今季のCLストレートイン圏内の確保が約束され、昨季を終える事となりました。

悲願のヨーロッパコペンティションであるCLへの復帰を果たした14/15シーズン。
14/15シーズン開幕前は

「ヨーロッパで今一番美しいサッカーをしている」
「ローマの攻撃的なサッカーは欧州一に値する」
「今季ユヴェントスを抑え、スクデットを取るのはローマだ」

あ~なんとも聞こえの良い話題ばかり!

中には「久しく帰ってきて欧州と国内を両立できんのかよ」という声もありました。

などなど破竹の快進撃を続けた13/14シーズンでの結果と試合内容を受けて、14/15シーズン開幕時はローマは欧州で最も注目されたチームと言っても過言ではありませんでした。

そして14/15シーズンがどういう結果で終わったかは割愛です!

何とかカンピオナートでは2位の座を確保した成績を収めましたが、内容はティフォージの納得するものではありませんでした。

どんな事でも「良くなかった」「失敗した」「次に繋げたい」となれば、足りないものを補いますよね?

という事で超当たり前の事ですが、ローマも今季しっかり補強します!

14/15シーズンで足りなかったものを補う為に。



■ASローマ 15/16シーズン夏の補強 

イアゴ・ファルケ・シルバ  

公式発表声明文&ローマ初出勤時のファルケ

●選手の詳細

国籍    スペイン


出生    ガリシア州ビーゴ県

生年月日 1990年1月4日(現在25歳)

前所属先 ジェノアCFC

起用箇所 右ウィング・左ウィング・セカンドトップ・インサイドハーフ

利き足   左足


●昨シーズンの成績

・セリエA 
出場数:32試合/ゴール数:13G/アシスト数:5A


・コパイタリア
出場数:1試合/ゴール数:0/アシスト数:1A

・シーズン総スタッツ
出場数:33試合/ゴール数:13G/アシスト数:6A


●選手の特徴/スタイル 

1.ボックス内、バイタル前を一番の得意ポジションとしている

2.ウィンガーという起用箇所以上にセカンドトップとしての色が極めて強い

3.中盤としての起用経験も豊富な為、ユーティリティ性が高い



●契約の詳細


・移籍形態
買取り義務付きレンタル移籍(1年間)
※公式戦1試合出場で買取り義務が発生。
自動的に 2020年6月30日までの5年契約となる。


・移籍金
レンタル移籍金:100万€  
※買取り義務付きオプション行使時:500万€+ボーナス100万€



■イアゴ・ファルケという選手について

「スペインサッカー界最高の若手の一人という世界から、血も滲むような6シーズンへ」


バルセロナB時代

















レアル・マドリードのカンテラ出身の選手で、その後はバルセロナのカンテラへと籍を移す。

バルセロナのカンテラでは7年間を過ごし、2008年バルセロナBがリーガ2部への復帰を果たしたと同時に、ファルケも才能と実績を買われバルセロナBの選手として昇格を果たす事になる。

開幕戦にて早々にゴールをマークするものの、その当時バルサBを率いていたジョゼップ・グアルディオラがトップチームの監督に就任し、後任としてルイス・エンリケがバルサBを引き継ぐ事に。

ここが彼のターニングポイントの一つで、ポゼッション主義を貫くエンリケの戦術スタイルや監督本人との人間関係が上手くいかず、そのシーズン内で即座に戦力外通告を受ける事になる。


ナショナルキャリアでは、U-17時代にUEFAU-17 欧州選手権で優勝メンバーの一員の中でも、中心選手の一人であった。(ボージャン・クルキッチとは同年代の同期である)

スペインアンダーカテゴリー時代





















才能や評価は大変高かった為、バルセロナを出る際には多くのクラブがファルケの獲得に向けて本腰を入れた。
その後キャリアの身を置く事になったのは、イタリアの名門ユヴェントスFC。

獲得当時はトップチームへは昇格せず、プリマヴェーラへの在籍となる。
プリマヴェーラ内では早々に主力として定着し、その年、ユヴェントスプリマヴェーラは国際ユーストーナメントにて優勝を果たす。

同シーズン内にはトップチームにも呼ばれ、初デビューを飾ったが、その後はプリマヴェーラとトップチームを行き来する生活が続き、出場機会の確保の為から10/11シーズンにはスペインのビジャレアルBへレンタルで移籍をする事になる。

ビジャレアルBでは11Gをマークする結果を残したが、買取りオプションは行使されず、シーズン終了後にはユヴェントスへレンタルバックをする事になる。

11/12シーズン。イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーFCへレンタルで移籍をする事になる。

しかしシーズンの冬のマーケットにて、サウサンプトンFCへローンに出される事となる。

12/13シーズン。サウサンプトンFCで結果を残せなかったファルケは、再びスペインへ戻る事に。
当時リーガ2部のUDアルメリアへ1年間のレンタル移籍をし、シーズントータル8G11Aの活躍を果たし、結果というものを残した。

13/14シーズン。スパーズの大型投資と大量補強の影響もあり、すぐさまイングランドへの復帰を果たす事はできなかった。そして当時リーガ1部のラージョ・バチェカーノへ1年間のレンタル移籍をする。成績としては前シーズンに比べて大きく見劣りをする、28試合と3Gの実績となる。そして同シーズン中にラージョは買取りオプションの行使をしなかった。

14/15シーズン。ついにトッテナム・ホットスパーから戦力外通告を受けたファルケ。

イタリアの古豪 ジェノアCFCが完全移籍でファルケを獲得。

ここまでが主なキャリアの経歴となっている。


「再びイタリアの地へ。ジェノアでの華麗なる大復活」



14/15 ジェノア時代

















救いの手を差し伸べたのは、イタリアが誇る古豪ジェノアCFC。

これまで数多くのクラブでファルケはLWGとして起用されていた。
才能と実力の高さを夏のマーケットで獲得時から確信していた、ガスペリーニ監督。

14/15セリエAの開幕時もガスペリーニは当初ファルケをLWGで起用。
※これまでのキャリアでも幾度かLWGとして起用された事はあったが、固定される事は無かった


身体の使い方が非常に上手だった為、左サイドで利き足(左)から繰り出される逆サイドをつくシュートが持ち味だった事から左サイドでの起用が当たり前のようになっていた。

しかしガスペリーニはそこに修正を加え、本来左足が活きる場所である右サイドにファルケの位置をコンバート(というより基本に立ち返ったポジション起用を行った)した。

するとコンバート直後こそは中々結果を残す事ができなかったものの、すぐさまRWGで結果を残し始める事になる。

LWGでの期間が長かった事から、RWGにポジションを変えた際、逆足である右足の使い方も非常に向上している事が大きな武器となった。コンバートした事により、利き足本来の利点が活かされる事に加え、右足を使う事によって様々なシーンに対応できる選手となった。

そしてシーズンを終了時には、クラブ内でトップスコアラーとなり、自身のプロキャリアの中でもシーズン累積得点数が最高の数字をマークする事となった。

その活躍から、セリエA内でも大きな注目を浴びる事になる。
その後、2015年7月1日 ローマへの移籍が発表される事となった。


元々は名門バルセロナカンテラの出身で、バルサBに昇格した時やユヴェントスへ移籍をした時には"スペインサッカー界最高の若手の一人"とまで評価を受けていたファルケ。

ユーヴェプリマでの活躍がキャリアの一度目の山を迎え、その後はスペイン→イタリア→イングランド→スペイン→イタリアと、ユーヴェプリマ時代を入れると7シーズンの間で8回以上も移籍を繰り返す事になっていた。

18歳からのプロキャリアが始まって、目まぐるしい環境の変化を経験し、多くのクラブを渡り歩き、多くの挫折を味わってきた。


再び訪れたイタリアの地で素晴らしい再生と復活を果たし、25歳というこれからキャリアの絶頂期を迎える直前に、ローマというクラブの一員となる事となった。

そんなファルケさん。トレーニングキャンプ中での入団会見で熱い想いを語っています。



■会見時のインタビュー全文
5日午後 キャンプ地ピンツォーロでの会見



















僕はローマに来れて幸せだと、監督とクラブのメンバーに伝えたよ。

ローマで試合に出られる事が今からもう待ちきれないね。

この2年間はユヴェントスが常に上にいた。
僕たちの目標はそれに到達する為の努力をしなければならない事だ。

僕がこれまで良い仕事をし続ける事ができた事に対して、ジェノアというクラブには本当に感謝をしなければならない。
この偉大なクラブでプレーをするチャンスを得る事ができたのだから。

ローマのようなビッククラブがどのような選手を欲しいのか、僕は理解している。
僕自身クラブに奉仕し、しっかりプレーする事ができると確信をしているさ。

僕のポジション?最近ではガスペリーニは僕を右WGで起用したね。
でもガルシアが求める事を僕はするつもりだ。

ローマのような偉大なクラブでプレーする事への圧力はもの凄いものだけど、それでも素晴らしい時間が待ってるさ。

僕がイタリアに着いた時(昨年)は誰もが僕に疑問を抱いていたけど、僕はジェノアで上手くやる事ができたし、ローマでも同じ事ができるという事を証明してみせる。

僕の個人的な目標?勝つ事だね。
ローマのようなクラブは常にトップに居続けなければならない。

僕たちは自分自身の事に集中して、改善に努めていかなければならない。

僕たちは偉大な歴史を持つクラブで、競争力を持っているのだから。


■これからローマで求められる事


背番号14番。入団会見時

















これは私の持論になります。

獲得の背景には、ローマが今季バイタル前とボックス内でのプレーというものに注力しなければならないという観点からの補強だと考えられます。

4-3-3という基本フォーメーションで戦ってきた2シーズンもあってか、現在所属している前線の選手にはWGというポジションに値できる選手は多く存在しています。

(EX:リャイッチ、ジェルビーニョ、イトゥルベ、イバルボ、フロレンツィ)

しかしWGという選手である以上、サイドラインからの中央(ボックス内orバイタル前)への侵入は求められる動きの一つになってきます。どの選手もバイタル前まで動く事ができても、その地点からのシュートの精度が低かったり、ボックス内⇔バイタルの両面を見ながら、前線の一枚として擬似的なストライカーとしてもゴールを狙える選手というのは誰一人として居ませんでした。(中でもイトゥルベが今後候補になる可能性は高いと考える。)

そこでバイタル前とボックス内両面で働ける選手が必要となってきます。


そこでWGで有りながら、STとしてもサイドから中央で攻撃のポイントを自ら作る事のできるファルケの出番という事です。


関連メディアの予想では、今季ガルシアは2つのフォーメーションを併用していくとされています。


十八番の4-3-3は一つとして、4-3-1-2などの中央に枚数を特化し、ストライカー個々の能力を活かしての2トップに得点を委ねる陣形も予想されます。

ファルケはユーティリティ性の高い選手でも有るので、柔軟に対応できるところは大きなポイントの一つになるでしょう。



戦術の話とは離れて、個人的に面白いと思うのは、やはりスペイン人という国籍の面です。

かつて11/12シーズンにローマはアメリカ資本を投入した新体制になり、ルイス・エンリケの元、バルセロナ仕込みのポゼッションサッカーをイタリアで展開しようとしていました。


そこでエンリケはスペインから、ボージャン・クルキッチ、ホセ・アンヘルの当時スペイン若手でも賞賛を受けていた2人を補強しました。

しかしシーズンの結果は見事に失敗。
獲得されたボージャンやアンヘルもパフォーマンスを発揮する事ができませんでした。
"スペイン人はローマで活躍できない"というレッテルまで貼られる始末となりました。
そんな中、今回ローマに来るファルケはかつてエンリケに捨てられた選手です。

この選手がローマで活躍できれば、何かこうギャフンと言わせられるような気がしますね!笑

そして歴代3人目のスペイン人選手としても、これまでの二人とは違ったどういうキャリアをローマで辿っていくのかという点も楽しみです。


現在ローマはメインストライカーのCF獲得に躍起になっている最中です。


同時に獲得の発表がされたベルトラッチ(現在はミランへ完全移籍)の話題で影に隠れている感が否めませんが、きっとローマの力になってくれる選手であってくれる事を期待したいですね。

元天才雑草魂キャリアのファルケを全力で応援しましょう。


Forza!Falque!


キャンプ地へ向かう前の電車内にて

ブログ再開のお知らせ




<<ご挨拶>>
皆様お久しぶりでございます。
そして初めての人は初めまして!

私は一極東のローマファンです。
普段は何処にでも居るようなサラリーマンをやっています。

出身地は石川県の金沢市の出身です。
18歳になり、大学進学をきっかけに6年前に上京。
4年間都内にて生活をした後、現在は埼玉にて活動拠点を移し、
生活をしています。

趣味は特にありませんが、古典絵画の画集を収集したり、観に行く事は昔から好きです。
あと最近はサンリオキャラクターのポムポムプリンにはまっています。
(グッズとかそういうのは買わないですよ!?笑)

そんなどうしようもない私ですが、昔々ちょこちょこと、このブログをやっていました。

1年~1年半前の社会人になる前後を機に、忙しかったりなんだりで一度はローマからすこーし離れてしまいました。

最近ローマ熱がなんと久しくUPしてきているので、ブログを通じて書きたい事を書いてみようと思います。


主にメインはツイッターばっかり使っているのですが、私がブログやツイッターで書いたり呟いたりするのは、(暇だからっていうのもありますが笑)書いた事は自分の頭の中にしっかり残る。印象付けられる。大事なものなる。何より自分の観戦意欲やローマに対するモチベーションを保つものでもあるのです。

なので思った事をシュッと簡単な事を書いたり呟く事が逆に苦手で、いつも割と長文になったり140文字MAXまで呟く事で沢山です。


とは言うもののそう書く事も無いので、思いついた事を不定期でUPしようと思います笑。

有益な情報などは一つも書いていませんが、ローマファンは勿論、カルチョファン、サッカーファンの皆様にも暇な時適当にご覧頂ければ自分としても嬉しく思います。

のんびーり、ゆるーく、楽しくやっていこうと思うので、暖かい目で見守っていただけると喜びます。

宜しくお願い致します!!!



「Forza ZIBUN!!  Forza Roma!!」





2013年7月15日月曜日

ASローマ新加入選手:メディ・ベナティア(26)

7月14日(日)日本時間午前4時41分

ASローマ公式HPよりメディ・ベナティア(26)の来季加入が正式に発表されました。

13/14トーレニングウェアのベナティア

契約詳細

移籍金額:€1350万

※契約詳細の中身にローマ側より保有権半分譲渡の項目
FWニコラス・ロペス(19)共同保有権250万€譲渡
MFヴァレリオ・ヴェッレ(19)共同保有権100€譲渡

年俸金額:€90万以上?

契約年数:2018年6月30日まで(5年契約)
契約区分:完全移籍


このような条件でまとめられているとされています。


Medhi Benatia/المهدي بنعطية
(メディ・ベナティア)

ベナティア

















   国籍:フランス/モロッコ


   出生:フランス・エソンヌ県エヴリー


生年月日:1987年4月17日(26歳)


前所属先:ウディネーゼ・カルチョ


起用箇所:DF(CB)

 利き足:右足


要所となる特徴

・最終ラインよりも前での果敢なプレッシング

・ボールインターセプト能力の高さ

・リトリートよりもフォアチェックを得意とするような動き

□ 獲得した背景

トレーニング中
















●選手について

モロッコ系移民のフランス人。フランスが国家プロジェクトとして国内の有望若手を育成する「クレールフォンテーヌ国立研究所」より輩出された選手の1人でも有名な彼。

クレールフォンテーヌを卒業後、ギャガンの下部組織を経て、トゥールFCやクレルモン・フット等のフランスのクラブで活躍。フランス方面で5年間の活躍をした後、10/11シーズンにセリエA ウディネーゼ・カルチョに移籍を果たします。

そして10/11、11/12シーズンの2シーズンを通し、セリエA内において大きく飛躍しそして活躍。
11/12シーズンが終わった当初、イタリア各地からの評価は「セリエA 最高のDFの1人」と称されるまでの実力者へと成長をしました。

そんな中、昨シーズンのプレシーズン期間中に怪我による戦線離脱が決定。
そして12月中旬まで回復→再発→回復の繰り返しをした事により、事実上約5ヶ月間長期離脱を強いられる事に。

12月以降はカンピオナート後半戦をこなし、12/13シーズンはリーグ戦19試合出場となりました。


●市場の動向

セリエA内での実績と活躍が認められ、昨シーズンの夏のメルカート市場においては移籍市場を賑わせる人物の一人にもなっていました。

残留後、不運にも昨シーズン怪我より約半シーズン分の出場機会が無かったベナティア。
リーグ後半戦からは怪我より復調しつつ、今年の春頃にはイングランド方面のクラブ何チームかからは再び実際に獲得に向けた話等があったようですが、国内で活躍をしていく事が彼にとって優先事項だったという事が、2013年7月14日の会見で明らかになりました。

ルディ・ガルシアが就任するよりも前の5月、彼を監督としてローマで就任させようと考えていたワルテル・サバティーニSDは、ルディ・ガルシアが構築するで有ろうDFラインのメンバーとして同じフランス語を扱え、セリエA内において信頼できる実力を持った選手としてベナティアを敢えて事前に確保しようとしていたという話も有ります。

そんな中彼のローマ行きの話は今年の5月末頃より浮上し始めました。
実際にはクラブ間での基本合意締結は6月中旬には概ね決定をしていましたが、ローマ側よりウディネーゼへ保有権を譲渡する2選手の契約詳細を詰めるのに時間がかかったという事と、その譲渡する選手の中でもフランチェスコ・グイドリン自らが獲得を望んだと言われるニコラス・ロペス(19)の代理人とウディネーゼ ポッツォ会長との間で、慎重な話し合いが行われたが故という点も有るようです。

そして2013年7月14日(日)日本時間午前4時41分。
FIFA U-20 ワールドカップ決勝戦「u-20フランス×U-20ウルグアイ」においてウルグアイ代表として出場していたニコラス・ロペス。できる限り移籍の正式決定が決勝戦に何かしらの影響が与えられないよう、ローマ側は試合が開始された後に公式HPよりメディ・ベナティアの獲得を正式に発表しました。


●これからローマで

背番号17番に決定!























先日のティン・イェドヴァイ(17)の獲得に続き、正式に彼の獲得が決定しました。

セリエA内での高い実績と評価を持つ、まさに「実力者」です。

確実に計算できる選手として、彼はルディ・ガルシア政権のDFラインにて非常に高確率でファーストチョイスに選ばれる事になると考えても良いでしょう。

7月15日現在、同じく現在ローマのDFで有る マルキーニョス(18)の去就が騒がれる中、マルキーニョスが仮に放出される事になった時、今以上にロマニスタからのベナティアに対するディフェンダーとしての期待と願望は更に高まる事になりそうです。


7月15日現在、12日より行われているローマサマーキャンプの練習に現在も参加中です。
14日に行われた会見においてベナティアはこのように意気込んでいます。(部分的抜粋)


「私は勝つためにローマに来た。」


「私達にとって、相手を信頼する事が必要で有り、私は私のチームの為に最善を与えたいと思うディフェンダーで有ると思っています。」

-対戦相手について尋ねられて

「イブラヒモビッチがいないよね。身内の中ならオズヴァルドは偉大な素質を持ったストライカーで、トッティは明らかに一人でゲームを変える方法を知っている完全なストライカーだ。だけれでも私は誰も恐れていないよ。」


記者会見中のコメントの中でも、非常にコメントとして頼りがいのある部分だけを抜粋してみました。
抜粋部分はコメントの10%程なのですが、その他にも非常に力強い言葉を残しています。



では最後にベナティアのプレー動画をリンク先に張らせていただき、もうご存知の方も沢山いらっしゃるとは思いますが、是非改めて彼のプレーを見ていただければなと思います。




そして今シーズン、ローマのDFラインの中核を担う彼に最高の敬意と期待を送りたいと思います。

Forza!Benatia!
Forza!Roma!

2013年7月11日木曜日

ASローマ新加入選手・ティン・イェドヴァイ(17)

7月10日(水)

NKディナモ・ザグレブHPよりティン・イェドヴァイ(17)の売却が正式に発表されました。

※ NKディナモ・ザグレブHP(http://p.tl/MoJy)

NKディナモ・ザグレブHPより



契約金額:€500万 
年俸金額:€80万

契約年数:2016年6月末日まで(3年間の契約)
移籍区分:完全移籍

2013年3月26日火曜日

第2回ローマオフ会が開催されました

記念撮影


先日3月23日(土)夜 に「第2回ローマオフ会 が開催されました。

参加者数は前回の人数を上回る合計20名。


ローマを愛するローマ好きの為のローマ好きによるパーティー第2弾!


初めて参加した方も、久しぶりに再会した方同士も、他のセリエクラスタさんも、

最後には皆が一同になった会となりました。


モニターを使って会の進行に合わせて

  1. OP動画
  2. ローマ所属のトップチーム全選手の今季の活躍をまとめた動画
  3. ローマプリマヴェーラの今季ダイジェスト
  4. ED動画


をBGVにしながら皆で大いにローマについて語り合いました。


約2時間半という本当に足りないくらいの短い時間でしたが、終始皆で楽しく盛り上がりを見せました。



●「ASローマクラブ東京」

今回の会の際中に、非公式サポーターズクラブ「ASローマクラブ東京」(仮)の発表&クラブの概要のプレゼンも合わせてさせていただきました。


ASローマクラブ東京(仮)アイコン

















画面を前にプレゼンテーション



















近日中に「ASローマクラブ東京」のHPの設立、ツイッターアカウントの稼働を行っていく予定です。

「ASローマクラブ東京」はローマを応援する人達が繋がる為のサポーターズクラブです。

公式認可される日を目指して今後楽しく、活発的に、様々な活動を行っていきます。


今後詳細の方を情報公開する予定ですので、よろしくお願い致します。



最後に


最初は本当に不安でしたが、無事に第2回のローマオフ会を盛大に開催、そして無事に終了する事ができて今はとても安堵した気持ちです。

参加してくださった皆様、メディアで会の宣伝を拡散協力してくれた方々、そして会の開催と企画立案を長い時間かけて手伝ってくれた「ASローマクラブ東京」の幹部の方々。


多くの皆様のおかげで、素晴らしいと胸を張って誇れるような会の開催を実施する事ができました。


私の周りに居る皆さんのローマに懸ける想いを改めて知る事ができたと同時に、自分自身のローマに懸ける想いを再再再再再確認できたと思っています。


これからも「ローマを通して広がる人間関係」がどんどん大きく広がっていく事を目指して、今回築き上げた皆様との人間関係を大切に大切にしていければなと、会の幹部一同思うところであります。

本当にありがとうございました。


そして本当にローマありがとう。

Grazie!Roma!

お店側が出してくれた→Grazie Romaデザートさん







2013年3月18日月曜日

ローマの若き分析家?


第29節パルマ戦を2-0と勝ち終えて、現体制になってから早6試合が終わったローマ。

第29節を終えて、第24節のサンプドリア戦~ここまで「6戦3勝2分1負」という成績を残している アウレリオ・アンドレアッツォーリ。


どのチームにおいても監督交代の時には、チームスタッフというのが大きく変わるものです。

約8年前に、スパレッティの右腕として、副官として、手腕を発揮したアウレリオ・アンドレアッツォーリ。

そして2013年2月にアウレリオ・アンドレアッツォーリがローマの監督の座になってから、その彼をサポ―トする副官としてのポストにいるであろう人間が居ます。

個人的にとっても注目なその人を今回は簡単に紹介してみようと思います。

Simone Beccaccioli さん

















この方の名前は Simone Beccaccioli(30)

現在ローマでは ビデオアナリスト という役職に就いているスタッフです。

生まれはイタリア、生年月日は1983年1月14日。

今年の1月に30歳になったばかりで、現在ローマスタッフ陣の中では断トツで一番若い人間となっています。

次いで若いのが、下の画像の一番左下でファーストチームドクターのFioretti さん。

この人でさえ 1977年3月27日生まれで、現在は36歳です。

アウレリオ・アンドレアッツォーリ体制コーチ陣
























そんなこんなんで非常に若いスタッフである Simone Beccaccioli  さん。

ではそもそも彼の役職であるビデオアナリストって何をするのでしょうか?


ビデオアナリスト=この言葉を直訳すると「映像分析家」という言葉になります。

サッカー界におけるビデオアナリストの仕事は幾つかあります。

  • 試合中の試合映像の記録
  • 実際に撮った試合中の試合映像を編集
  • 編集した映像から相手の弱点箇所・選手の癖・戦術を分析
  • 監督の要望に沿った箇所の分析、映像提供
  • 監督に報告

主にこのような仕事を任されています。

簡単に箇条書きしましたが、見て分かる通りこの役職が担う重要性は非常に高いです。


監督・アシスタントコーチは実際にピッチでの選手たちのプレーや様子を瞬間瞬間に試合中に見て、その上で次の策を練ったり、考えたりする事が普通だと思います。

しかしビデオアナリストはそれを記録して、実際には本当は何がピッチ内で起きているのかを分析します。

実録とデータが比例するば、試合中の様子をできるだけ客観的に知る事ができるのです。


アシスタントコーチが直観と主観と経験則で監督に助言を与えるなら、ビデオアナリストは客観的に冷静に監督に助言を与えます。(前者を蔑んでる訳では全くありませんので誤解なく)

つまり殆どピッチ上での副官として機能している アシスタントコーチ という役職と本質的には殆ど変わらない役職にあるのが ビデオアナリスト なのです。


実際にアウレリオ・アンドレアッツォーリ体制になり、Simone Beccaccioli は試合中の映像の監督カットを映すシーンに度々登場してきています。

第25節ユヴェントス戦HT時・後半始まる直前

























このシーンは仲良く悪口を言ってるシーンなどではなく、コーチスタンドからSimone Beccaccioli がアウレリオの元にやってきて分析結果を伝えてるシーンだと推測されます。

実質的に監督の補佐としての役目を果たす事に必ずなる ビデオアナリスト。


そんな役目を任されている Simone Beccaccioliさんは元々アメリカのサッカークラブTEAM NUOVA FLORIDA 2005 というチームで現役時代を過ごしていました。

その後、バルセロナBにビデオアナリストとして配属。

そしてルイス・エンリケが11/12シーズンにローマの監督して就任する際に、彼に連れられてローマでビデオアナリスト として仕事をしていました。

左NUOVA FLORIDA時代:右ルイス・エンリケ時代



















その後ルイス・エンリケが解任されてから彼はローマの職員として現場に残る事になりましたが、その時(今シーズン前半)は本職のビデオアナリストではなく、スカウト部門の方で仕事をする事になったようです。

そして今回ゼーマンが解任され、アウレリオ・アンドレアッツォーリ体制になってから彼は再びビデオアナリストとして職を任される事になり、現在アンドレアッツォーリの元で働いています。


実際に彼は未だ現地でも名が全く知られていない人間だと思われます。

この記事を書く際に、調べる時の情報量も非常に少なく、何かの社説や記事に彼の詳細が大きく取り上げられる事もそうは有りません。


ただ最近では実際に彼が編集を行う際に使っている、SportsCode Sportstec というソフトの広報としてローマとは全く関係の無いところで「お客様の声」として彼の詳細が少し取り上げられるという事もありました。

お客様の声























アシスタントコーチ・テクニカルコーチ・ビデオアナリストなど、これ等の役職は監督の後ろに隠れがちな地味なポジションに居ます。

しかしプロのサッカーチームを運営して、戦術大国イタリア という間違い無く過酷な環境で勝つために戦っていく以上、そんな彼等も監督と同様に頭を絞って、試合中監督のバックアップに徹しています。

そんな中でも30歳成り立ての彼がこのような大役に抜擢されて、アウレリオ・アンドレアッツォーリと共にピッチ内の様子を見て分析をしているシーンというのは、やはりこの人そのものに大きな可能性を個人的には勝手に感じたりします。


彼の活躍というのが公になる事はあまりないでしょうが、テクニカルエリアやベンチを見てみると彼が居て仕事しているのを意識してみると面白いかもしれません。


若くて、顔は男前で、「イケメンなビデオアナリスト」という感じを見受けられる意味でも中々良いものだと思いますよ。


その内近い将来、アシスタントコーチに昇格。または下部組織の監督へ昇格。
なんて事も有り得ない話では無いかもしれませんね。

是非彼にはアウレリオの右腕左腕として、頑張ってもらえればなと思います。
個人的には訳も分からず彼には大注目です。

密かに名も無いような彼に期待してみようと思います。



どうでも良い追記















ちなみに彼の誕生日は1月14日。そして私の誕生日も1月14日です。

我等がチェーザレ・ボボ、ビクトール・バルデス、アレックス、私、今回のベッカチョーリさん の5人は同じ1月14日が誕生日です。

そういう意味でも応援したくなる気持ちが強いのかもしれませんね。


2013年3月10日日曜日

アウレリオ・アンドレアッツォーリの3バック





















ズデェネク・ゼーマンが解任され、
アウレリオ・アンドレアッツォーリの指揮下になってから早1ヶ月が経った。

ここまで彼は4試合ローマを率いて試合をこなしている。

●第24節 サンプドリア戦(A)
●第25節 ユヴェントス戦(H)
●第26節 アタランタ 戦(A)
●第27節 ジェノア  戦(H)

成績は以下の通りである。

●第24節 サンプドリア戦(A)×
●第25節 ユヴェントス戦(H)○
●第26節 アタランタ 戦(A)○
●第27節 ジェノア  戦(H)○


4試合終えてみて結果は 4試合3勝1敗


第25節ユヴェントス戦を勝ちの起点に、第27節を終えて現在3連勝中。

ゼーマンが解任されてからも、彼の影響力というのは未だにローマでの影響力は凄い。
アウレリオ・アンドレアッツォーリも結果をしっかりと現状では出しているものの、
ゼーマンとのサッカーは少なくとも今シーズンいっぱい比較され続ける事であろう。

では逆に彼のサッカーとはどのような形のものなのか。

オーソドックスに帰ったように見えるサッカーの中でも必ず攻撃時と守備時にはチーム内でやろうとするサッカーと比例してルールが有るはず。

それが分かれば、ローマを観る上でもっともっと楽しく観れるはず。

という謎の信念の元、自分なりにこの1ヶ月の間に行われた4試合を考察し、第24節サンプドリア戦の時に感じた自分の最初の印象を受けたものと比較してみる事にした。

着眼点は「3バックを敷いたローマ」という事である。

そして現状の試合を何度か観て考えた末の「こうではないだろうか?」という頭の中にあるシンプルな事を備忘録として残せれば良いなと思う。

●3バックシステムの有効活用(守備時)
基本のフォーメーション


















アウレリオ・アンドレアッツォーリは就任初の試合となった第24節サンプドリア戦で
「3-5-2」のシステムを敢行した。

そして第25節ユヴェントス戦では「3-4-2-1」のシステムを敢行した。

就任当初の第24節を除く、第25節~第27節ジェノア戦 までの3試合はすべて「3-4-2-1」を最初のスタンダートなフォーメーションとして定着させている。

3バックと言えば主に今季のセリエAの戦術トレンドとして定着しているシステムであるが、現状のローマもこのシステムを有効活用している戦術にシフトしてきているのであると言っても良いだろうと私は思う。

ただ3バックと言ってもその幅は広く、それぞれ同じ3バックを敷くチーム同士でも特色や内容が違うのは世間でも存知の事実では有ると思う。

基本的な両翼の守備


















第27節ジェノア戦・両翼が降りてきた際の5バック(CB3枚/WB2枚/DMF2枚)













第25節ユヴェントス戦・カウンター時の守備対応(CB3枚/DMF2枚)














フォーメーションを見れば、トロシディス(RMF)とバルザレッティ/マルキーニョの(LMF)の2人が上下に動く事でDFラインを形成する際に、両翼がWBとなって5バックを形成する事ができる。

もう一つのパターンとして両翼二人が攻撃参加してる最中の時のカウンターへの対応は、中央のセンター2枚が下に降りてきて3バックと組む事で5バックを形成する。


という事はもはやこの図面を見た時に分かる基本的な事であろう。

基本的に中央センターサークルの二人がビルドアップする際に両翼の二人が下がる。

但しローマの両翼は少し変則的な守備の仕方をする。


第27節ジェノア戦・デロッシのビルドアップ

例えばこのシーンを使って考えてみようと思う。

これはデロッシがセンターサークル付近からビルドアップしてきたシーンである。
このシーンの前には写真左のバルザレッティは、このシーン内のトロシディスの位置と同じ逆サイドの位置に自分のポジショニングをとっていた。

このシーンは、ここでデ・ロッシが中央からビルドアップした際に、すぐさまに前に張っていたバルザレッティがデロッシと交錯する形で、ターンして後方へと戻っていく。というシーンの一部である。

これを図にすると以下のようになる。

銀色は元居た位置



トロシディスが右サイドに張っている事も有って、ここでバルザレッティがサイドに張ったままで、デロッシがボールを奪取されてしまう事になると後ろの枚数が非常に少なくなってしまう事になる。

しかしここでバルザレッティが戻る事によって実は後ろの方では面白い事が起きている。

第27節ジェノア戦・変則的な4バックの形成



















単純にバルザレッティが左サイドをDFライン際まで戻る事によって、見事に4バックになる事ができるのが分かる。

ここで肝となってくるのはRCBの位置に入っている「イバン・ピリス」の存在だ。

本来中央のロマニョーリとブルディッソが中央に流れる事で一番右の位置に入ってるピリスが弾かれて必然的にSBの位置に入る事ができる。

ここで面白いのがピリスが本来SBの選手であるという事実である。

これは3バックならではの試合最中で変則的に行えるシステムの変更だろう。


ローマの最終ラインの人達

イバン・ピリスのような元々SBの位置でボールを保持してサイドラインを駆け上がる選手というのは、このような変則的なシステム変更時に自らが本来の位置に入る事ができる。

加えてイバン・ピリスは対人守備能力の高さを見出された事もあり、3バックのCBの一角としてコンバートされているのではないかと考えられる。

ここから同様に考えられるのはLCBの位置に入る選手である。

おそらく現在はファーストチョイスがマルキーニョスとなっているが、このLCBの位置は
同じく(3月6日現在怪我で離脱中)CBのレアンドロ・カスタンも十二分に考えられる。

何故ならカスタンも同じく ボールを保持してサイドラインを駆け上がる事が得意であり、
ピリスと同じく対人守備能力(こちら側はスペースを使った)が高いからである。

RCBとLCBには
  • 常にSBの位置に自然とシフトできる事
  • 中盤の選手のカバリングができる事
  • サイドラインからビルドアップをしっかりとしていける事
などの基本的に変則的にもサイドに対応できる選手がチョイスされ


中央のCBには
  • ボックス内での対人守備
  • ボックス内でのカバリング
  • ライン統率のできる人間
などのDFリーダー格やバックポジションで守備対応できる役割を果たせる選手のチョイス


このようになされるのではないかと個人的には思う部分がある。


現在のレギュラーは(右から)ピリス/ブルディッソ/マルキーニョス

という選択となっているが

サイドのCB→マルキーニョス/カスタン/ロマニョーリ/ピリス の4人
 中央のCB→マルキーニョス/ロマニョーリ/ブルディッソ の3人

の中から今後選んで行くのでは無いかと個人的には予想している。

大穴でデロッシが入る事もアウレリオのコメントから無きにしも非ずであろう。



このように基本のパターンが何通りか考えられる。

①オーソドックスに中央両翼が下がった5バックでの対応
②オーソドックスに中央二人が下がった5バックでの対応
③中央がビルドアップして攻撃参加する際は両翼のどちらかが下がり4バックを形成

両翼はゼーマン政権時と別の意味では有るが、また大きなタスクを背負っている。
中央の選手のビルドアップ時とお互い逆サイドの選手の状況を確認してから、連動して上がるか下がるかの確認をしなければならない。

オーバーラップのタイミングを計っていかなくてはならないのは、ゼーマン政権と同様にアウレリオ政権でも同じような事だろう。


そして何よりゼーマン政権時に比べれば、はるかに敢行してる守備はシンプル且よりシステム的になったと私は考える。

それは選手の平均的なポジショニング配図を見れば一目瞭然である。

(左ゼーマン・第23節カリアリ戦/右アウレリオ・第25節ユヴェントス戦)














ゼーマン政権時は特徴的であった攻撃システムを敢行する為に、相手の陣内で自軍の人数を多く配置し、中央+両サイドからセカンドボール奪取を狙いとした、波状攻撃を施行する為に主にSBと中央の人間のハイラインでのポジショニングが目立つ。

この第23節カリアリ戦(ゼーマンローマ最後の試合)は見事にサイドから裏抜けをされて、4失点という大敗を喫した。

対してアウレリオ政権時の守備は中央2枚の選手と、最終ラインの選手達は基本的に自陣内でのポジショニングを行っている。

特に最終ラインの選手達ほとんどバイタル前に位置している場所に停滞している。


寧ろそれってある程度普通の事だろう。
というのはさておき、基本的な守備時の対応に関しては3バックを敢行する世界中どのチームも行うようなオーソドックスなやり方に戻ったと考えても良いのではないだろうかと思える。


●3バックシステムの有効活用(攻撃時)

基本のフォーメーション



















私は以前サンプドリア戦を終えて、攻撃時の最初の印象を述べた。
「ショートカウンター&敵陣内でハイラインを形成したポゼッションサッカーの複合型」

アウレリオサッカー最初の一戦を観た際に思った事である。

その後「3-5-2」~「3-4-2-1」へシステムを変更し、3試合をこなす事によって攻撃時の特色もようやく見えつつある。

特色と言っても、やはりここでも3バックの恩恵を受けるような形が見受けられる。

第25節ユヴェントス戦・よく有るポゼッション時の最前線

これはローマが自陣からボールを受け取り、中央の選手がボールを保持した状況から敵陣内への攻撃を仕掛けようとしているシーンである。

このシーンから見ても分かるように、トロシディス・マルキーニョの両翼が最前線に張った状況でその間中央にオスヴァルドが入り、3人で前線のラインを形成している事が分かる。このように両翼が最前線に張って常に3トップのような状況というのはアウレリオ政権になってから多くなってきている。

両サイドが上がる事に関してはゼーマンローマの時と同じだが、大きく違うのはセカンドボールの奪取を目的としたゼーマン時代の方が両翼がタッチライン付近で停滞している事が多かった事に加えて、そこが両翼の基本の定位置となっている。

対してアウレリオローマは両翼がサイドに張る事で3トップ気味になる。


しかし画像左端、つまりマルキーニョの左サイドにはここにもう1人・2人ユヴェントスの右サイドの選手が最終ラインまで戻っており、このままでは最前線に選手が3人張ってるからと言って、数的人数をかけた攻撃体勢に拍車はかからない。

そこで重要になってくるのが本来「3-4-2-1」の2の位置の トッティ&ラメラ となる。

2人のトレクアルティスタ




















スタンダードなフォーメーションを見ても分かるように、彼等2人がトップ下の入る事=攻撃の根幹部分がこの2人に完全に一任されている事は分かるだろう。

トップ下というのは前線と中盤のリンク地点であると共に、逆に言えば前線にもなれて中盤にもなれる位置にある箇所である。

シャドウストライカーの位置として役割を果たす事のできる場所で勿論あるだろう。

有る程度前線で自由を与えられてる、同じトップ下の2人でもおそらくこの2人では役割が違う。


トッティ→オールレンジで活かせるパス能力を活用し、攻撃の中心としてサポートに徹する
 
ラメラ →ドリブルセンスとフィジカルを活かした推進力を活用し、前線人数に+1の役割


彼等2人がどのように攻撃参加するのかはローマを何度か観た事がある人であれば、容易に想像できる事だろうと思う。

これはチームが攻撃に転じる場合の、カウンター時ポゼッション時も同じだと思われる。


第27節ジェノア戦・疑似的な4トップの形成

例えばこのシーンはトッティが保持していたボールを、サイドに仕掛けたトロシディスにパスしたシーンである。よく見るとトップ下の位置であるラメラがボックス内に侵入している事が分かる。
この後更にボールを保持しているトロシディスがボックス内に侵入し、クロスを飛び込んできたラメラに出すが、決定機には至らなかったというシーンである。

トッティはこのように前線のラインを押し上げる事ができている時、バイタル前で黒衣となって前線の選手にキレのあるパスを送る。対して推進力が売りのラメラはボックス内などに侵入して攻撃参加する事によって、前線の選手と同等にボックス内での人数の一つとして計算できる事になる。

ここでは結果的にラメラが侵入した事により4トップが形成されている。

4トップが突発的に形成されれば数的有利をこちらがボックス内で活かす事ができる。

中盤の選手が前線に参加する事はごく当たり前の事なのだが、やはりトップ下の位置に居る事によってよりバイタル上下の行き来がし易いのは明白な事であろう。


左(3トップ+2シャドウ)右(4トップ+1シャドウ)


























このように

両翼が最前線に張る事+トップ下2人が動く事 によって本来「3-4-2-1」時における1トップ2シャドウの形に加えて、攻撃のバリエーションは増える。

同じ位置で投入される事の多い、ペロッタ・フロレンツィも主にこの2人の役割に最大限近い様な動きを求められている事だろうと思う。

新旧万能型MFコンビ
















第26節アタランタ戦では累積で出場停止のトッティの位置に マルキーニョ が入り、ラメラ・マルキーニョの2人がトップ下の位置を任されるという事などもあった。

この事から考えるにしても、トップ下の位置にはラインを前に押し上げる事のできる選手を使いたいという意向を読み取っても良いのかもしれない。


しかしトップ下の選手が上にラインを押し上げている間や、彼等にボールを捌く為には勿論センターサークルに位置する選手の活躍が必要である。


センターサークルの2人




















この2人は主にトップ下2人の選手と両翼が開けて裏抜けをしようとする時に、ボールを供給する役割を兼ねている。センターサークルの後ろに2ボランチを置く事で攻守の起点となり得る仕組みというのは、現代サッカーにおいてもオーソドックスな形となってきているのは周知の事実だろう。

3バック時の守備時の際にこの2人が主にボランチの位置で役割を果たす事によって、やはり攻撃守共にバランスを取る事ができる。


第25節ユヴェントス戦・ピアニッチがビルドアップしてきた際

このシーンはパターンに沿って両翼が開いて、黄色丸が囲まれていないオスヴァルドとラメラがボックス内に入り、左から黄色丸に囲まれているマルキーニョが左サイドに入る事によって3トップが形成されている事に加え、同じく黄色丸に囲まれているトロシディスがオーバーラップしてきたシーンである。

この時同時にオレンジ丸のピアニッチがセンターサークルからビルドアップして前線の攻撃に参加をする形となっている。

この後ピアニッチの正面に居るトッティにボールが渡り、トッティからタッチラインにいる右サイドのトロシディスがコーナーエリアへ裏抜けする時にスルーパスを行う。
そしてポグバがクリアをして、クリアしたボールがマトリに渡る。

この時このような配置となっている。

マルキーニョスのオーバーラップ



















実はこの時ピアニッチがボールを保持する前に、最終ラインからマルキーニョスがビルドアップして前線にボールを運び終え、そのまま前線に停滞していたというシーンである。
この時の行動が先程守備時に書いた両CBのビルドアップを具体的に実行したものなのか偶発的なものなのかは分からないが、この後マトリがボールを保持してユヴェントスのカウンターが始まってしまう。


第26節ユヴェントス戦・中央2人の攻守のルール



















この時バイタル手前に居たピアニッチはマトリにプレスをかける余裕が有り、プレッシングを行うも、マトリに突破されてドリブル突破されてしまう。しかしここでピアニッチの位置より後ろに居たセンターサークルに後ろにあらかじめポジショニングをとっていたデロッシが、ユヴェントスのカウンター時の対応にフィルターをかける。ここでマトリのボールをデロッシがインターセプトする。

アウレリオ政権になってセンターサークルに2人が同列に置かれた事によって、片側がボールを保持してビルドアップする際はどちらか片方が後ろに下がり、相手方のカウンターに備える動きをするというシーンが多々見られる。

この時中央の選手2人が最終ラインまで戻れる事ができれば、3バック+2ボランチで5バックが形成される。仮に1人が間に合わないケースになれば、先程も書いたように両CBの1人がサイドにカバーする事で4バックを形成する事ができる。


※但しこの時はマルキーニョスがビルドアップしてた事で1枚足りなかった事もあって、2バックになっていたという危ない状況であった事は事実である。


デロッシとピアニッチの現状先発で選ばれている両選手はオールレンジによるフィード性能の精度の高さもローマの選手内ならトップクラスの選手達だが、それに類似してとにかく視野とテクニックを兼ね備えている。

デロッシはアンカーとしてボール奪取の能力は言わずと知れずな上、ピアニッチも今季はゼーマン政権時にWGを経験してる事もあって攻撃参加とバイタル前でトッティと同じような役割を果たす事もできる。

トッティとラメラが攻撃時におけるゲームメイクの担い手なら、この現状先発に選ばれている中央のデロッシとピアニッチの2人は試合全体をコントロールする位置に居るだろう。


このようにアウレリオ政権になってからこのトップ下の2人、センターサークルの2人、計4人が勝ち点3に繋がるキーマンとなっている。


「元々上手いこの4人が機能しなかったらお話にならないのは当たり前だろう。」

という声が上がるかもしれないが、この4人が試合中自分のこなすべき仕事を果たし、見事決定機を演出するものに応えなければならないのは、やはり常に守備のタスクが少なく、最前線にポジションを張る事のできる1トップのオスヴァルド/デストロで有る事も間違いない。

エースストライカー達
























彼等はポゼッション時にはセットプレーからのヘディングや、ポストプレー、更には最終ラインの裏をかいた飛び出しなどを得意としてその役割を担っている。

ただ特に彼等自身が一番能力を惹きだせるのはショートカウンター時だと私は思う。

根拠自体はあまり無いのだが、オスヴァルド自身は裏抜けに関してはこの4試合においても何度か出来ている部分が有るし、積極的に裏を抜けてしっかりサイドに流れて溜めを作っているシーンというのが多々見受けられるからだ。

デストロに関してはまだ怪我中という事もあり、今後アウレリオサッカーにおいてどの位置でどのような役割を果たすのかは注目したいところだ。


まとめ

アウレリオ政権の攻撃をまとめると大きく分けて2つ。

  • 最終ライン、中盤からのボール奪取からのシンプルなカウンター
  • 両翼が最前線に張る事での数的有利を狙う事を目的としたポゼッション


大雑把に言ってこの2つで攻撃が形成されていると私は考える。

何試合かを何度も観て直観的に思った事は、やはり鍵になるのは
「トッティ・ラメラ・デロッシ・ピアニッチ」の4人であると同時に3バックのシステムを支えるSMFである「バルザレッティ・マルキーニョ・トロシディス」の3人でもあるだろうとも思う。

システム変更の要・SMF方々


























3バックシステムにおいて、やはりこの両サイドが一番システム変更の起点となる部分を担っている。

試合中に変則的にフォーメーションを入れ替える事が可能な3バックの利点部分を活かす為にも、やはり彼等もとても重要な役割を背負っている。

現状この3人が試合に出ているが、今後ドドなども彼等と同じ位置で入るのか否かは非常に楽しみな部分でもある。


今回私は3バックに着眼点を多く置いて、適当で曖昧な考察をしてみた。

戦術やフォーメーション図に元々かなり疎い事もあり、まだ考え足りない点、分からない点、意味不明な点ばかりというのが最大の本音である。


ただ第24節のサンプドリア戦を観た際に「敵陣内に有る程度ハイラインを敷いたポゼッションサッカー且ショートカウンター?」みたいな印象を受けたが、あながち自分の最初の印象は悪い線をいってなかったかなとは少し思ったりもした部分はあった。

何より面白いと思ったのは、ゼーマンサッカーに比べてシステムが要所要所で地味に変更されている事が多いので、1人1人の選手が有る程度マルチタスクを担わなくてはならないサッカーをしているという事だ。


あまり動かない点と言えば、1トップのオスヴァルド・中央CBのブルディッソ・GKのステケレンブルフ くらいで、後は個々が前へ上がったり後ろへ下がったりと、目まぐるしくとまでは行かないがしっかりと状況によって自分達が動かなくてはならない場所へしっかりと動いている。

寧ろこれが動けないとアンドレアッツォーリの目指そうとしているロジカルでシステム的なサッカーには到達できないのでないかと思う部分も、色々観て思う部分が有る。



今後この4試合(実質3-4-2-1)にしてから3試合でやってきたサッカーをアウレリオ・アンドレアッツォーリが熟成されるか否かは分からないが、ここまで3連勝してきているのは大変大きな事実だ。

実際に彼のサッカーは今後変わるかもしれないし、変わらないかもしれない。

ただ多くのロマニスタ達は堅実な試合運び且、システム的で流動的なサッカーをして勝ち点を得ている事に大きな期待を抱いているだろう。

変則的な3バックのシステムを活かし、2人のトレクアルティスタが想像できないような試合展開を起こしてくれる事を今後更に大きく期待しようと思う。


そしてトッティ、セリエA歴代通算225ゴールおめでとう。

これからも引退するまで健康で元気にローマと共に歩んで行って欲しいものだよ。

多くを言う事はありません。それを何よりも心からに願っています。

Forza TOTTI!Forza ROMA!