シーズンオフ中のもどかしさからも解放され、ついに世界のロマニスタ達が待ちに待った開幕戦が先日行われました。
12/13シーズン第一節初戦は、ホームであるスタディオ・オリンピコでのカターニアを迎えての一戦。
さてまずこの試合でやはり注目された点をいくつか挙げてみましょう。(個人的な着眼点でもある)
一つ目は何といっても、12/13リーグ戦ゼーマン初の陣頭指揮
(私はタバコが苦手なのだが、ちょっとカッコ良かったのであてえチョイス)
カテナチオ全盛期のイタリア80年代~90年代にかけて、基本的なラインをハイラインにデフォルトで設定し、主にフィールド中央からSBによる推進的なハイプレスを用いて、オフェンシブエリアに多くの選手を前に送り大量得点を狙う。という攻撃的な戦術を用い、イタリアサッカー界においても反カテナチオの旗本として有名な「破壊者」と称される、新監督ズデネク・ゼーマン。
ゼーマンが活躍していた80年代~90年代から約20年~30年経ち、セリエのサッカーのスタイルも大きく変わる中、主にイタリア各地のチームを転々としながら、昨季11/12のペスカーラを指揮し、爆発的な攻撃力を振わせ見事チームをAに昇格させた。
そして12/13の今季、セリエAの舞台へ10年ぶりの帰還となった。
と前置きは長くなったのだが、やはりここでポイントとなってくるのは
- イタリアサッカー界における攻撃の巨匠という事
- 昨季ペスカーラで見事な実績を残し、BからAに昇格させたという事
- Aの舞台で約10年ぶりにゼーマンが陣頭指揮を取るという事
- 若手を大いに重用するという事
- 全体的にリアルタイムで昔のゼーマンサッカーを観ていた人間が非常に少ないという事
- ローマのチーム特性(攻撃的)+ゼーマンの戦術特性の合体=何が起こるのか・・・という事
などなど、やはり12/13シーズンの開始前はメディアからもローマというのは凄い脚光を浴びる事になり、ある意味一番のポイントとなりました。
二つ目はやはり、新加入の選手達を加えた新たな一戦である!という事
8月28日現在、12/13の移籍市場においてローマは沢山の選手を放出し、獲得しました。
移籍市場の動乱は好きじゃないという方は沢山いらっしゃいますが、
やはりどのサポーターも新加入の選手達には大いに期待したり、その活躍を見守るものでしょう。
そのような当たり前な事にも加えて、今夏大幅な選手改革に着手したローマという事もあり、どのチームの開幕戦もそうですが、やはり注目のポイントだと思います。
この第一節でも招集メンバーの中には沢山の新加入の選手が居ました。
-スターティングメンバー -
GK
24:マールテン・ステケレンブルフ
DF
5:CB NEW !
レアンドロ・カスタン
29:CB 怪我から約1シーズンぶりに復帰!
ニコラスブルディッソ
23:RSB NEW !
イバン・ピリス
42:LSB NEW !
フェデリコ・バルザレッティ
MF
4:RCM NEW !
マイケル・ブラッドリー
15:LCM
ミラレム・ピアニッチ
16:CM
ダニエレ・デ・ロッシ
FW
10:LWG
フランチェスコ・トッティ
9:CF
パブロ・ダニエル・オスバルド
8:RWG
エリック・ラメラ
-サブメンバー -
GK
1:ボグダン・ロボンツ
DF
3:マルキーニョス NEW !
46:アレッシオ・ロマニョーリ NEW !
MF
7:マルキーニョ NEW!
11:ロドリゴ・タッデイ
48:アレッサンドロ・フロレンツィ NEW !
77:パナギオティス・タクシディス NEW !
FW
14:ボージャン・クルキッチ
17:ニコラス・ロペス NEW !
こうしてまとめてみただけでも、招集メンバーの20人の中でも
- スタメンの新加入選手は11人中4人
- サブメンバーは9人中6人(マルキーニョ含む)
- 全体でで20人中10人(マルキーニョ含む)
つまり全体の面子の半分は新加入の選手によって埋め尽くされている状況なのです。
こう考えただけでもやはりそれを扱うゼーマンの指揮を加えた事もあり
新加入の選手と既存の選手がどれだけ連携し、パフォーマンスを織り成すか・・・
やはり楽しみでありとても期待されるポイントと言えたでしょう。
そんなこんなで先日行われたカターニア戦
これらのポイントなどの点もあって多くの期待が高まる中
オリンピコの入場者数(売れたチケットの枚数)は5万を越えるという快挙だったそうです。
テレビの前から観ていても、いつもとは比べ物にならないサポーターの入り具合でした。
年間パスも前年比よりも大幅に売り上げ増
それだけ現地のロマニスタから今季のローマが絶大な期待を受けている事がよく分かります。
注目の試合結果はどのような風になったのでしょうか?
試合考察編でじっくりと書いてみたいなと思います。
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